十五章 幕間劇
鍛錬×浅井家
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からはたくさん市に話してね?カッコ悪いまこっちゃんも、恐いまこっちゃんも、市、ちゃんと受け止めるから。市はまこっちゃんの奥さんだからねっ!」
「市・・・・市ぃ・・・っ!」
「んもー。泣かないの。カッコ悪いよー?」
「でも・・・・カッコ悪い僕でも、いいんだろ?」
「市の前でカッコ悪いのは、可愛いから許してあげる。けど、国人衆の前では、カッコイイまこっちゃんでいてね」
「うん・・・・。分かった・・・・分かったよ・・・・っ!」
市の小さな身体を抱き返して、眞琴は声を上げて泣き出している。
「お兄ちゃんも・・・」
「おう」
市の声に併せるように、俺も泣きじゃくる眞琴の背中をそっと抱き寄せた。あと翼を展開した。
「あ・・・兄様・・・。格好悪い所、お見せしてしまいました」
「気にするな。泣きたいときに泣けばいい、ここには誰もいないしな。俺は二人の恋人であるがいずれは妻に向かえる者だ。相談に乗るのも俺の仕事だ」
「お兄ちゃん、ありがとう。お兄ちゃんがいてくれたから、市たち、もっと仲良くなれたんだよ。あと暖かい」
「俺も二人がそうなってよかったよ。あと心を落ち着かせる効果のあるのを注いでいる」
翼は光出して癒しのあるのを二人に注ぐ。これで大丈夫だろう。眞琴から礼をされていつもの笑顔に戻った眞琴と市。
「そうだ、市。金平糖食べるだろうから、あーんしろ」
「食べる食べる。あーん。うーん、やっぱり用意してよかった。すっごく甘くておいしいよ」
「眞琴も食べるだろう?」
「あ・・・・はい。・・・・・あーん」
そして今日は、いつもより素直な眞琴の口の中に金平糖を入れる。
「美味しい?」
「はい・・・。・・・えへへ」
「ふふふっ、まこっちゃんってば顔赤いよー」
「そういう市こそ」
「だってー。仕方がないでしょー」
「・・・うん。好きな人から、こうして食べさせ合うのって、こんなに胸がドキドキするものなんだね」
と言って、今度は真剣な顔を向けられた。翼は収納済み。市も真剣な表情になって、眞琴は俺に向き直る。そして言おうとするが勇気が足りないのかな。それをカバーしようと市が手を握る。そして。
「・・・・お慕いしてます、兄様」
「まこっちゃん・・・」
「ごめんね、市。市と一緒にいるのも、胸の中が暖かくなって好きなんだけど・・・」
「それ以上は言わなくていいよ。・・・市も、一緒だから」
「市・・・」
「だから言ったろ。ちゃんと話せば大丈夫と」
「はい。それで・・・こんな僕でも・・・構いませんか?市、兄様・・・」
「眞琴だからいいんだよ。な、市」
「うん。市も、まこっちゃんも、お兄ちゃんも・・
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