十五章 幕間劇
軍議×情事の順番決め
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・・・」
「ひよさんが、その・・・・」
「あぅぅ・・・。私だって、最初は軍議のつもりだったのに・・・」
「そうだよ。ひよがあんな事言うから・・・・」
「しっかりしてくれよ。たく、これだからガキは変な事を考える」
「でしたら、心配なのは、一真様の方です」
「俺?」
「うん。鞠、今日の一真、きらいなの」
「鞠・・・・」
「今日の一真、なんだかずっと笑ってないの。鞠はね、笑ってる一真が好きなの」
「俺はな。いつだって笑っているということはない。はっきり言っておくが、俺はここにいるメンツの命を預かっているんだ。明日の戦のために笑う余裕なんかないわ!」
「ううん、笑っているの。鞠が長久手で初めて会った時も、長屋に連れてきてくれた時も、観音寺城に忍び込んだ時も、京で一葉ちゃんと二条を守った時だって、いつも笑っていたの」
とか言われると困るな。詩乃は美濃の飛騨勢と戦っていた時も笑っていたと言っていたが。今日一番しっかりしていないのは俺だそうだと梅が言った。だけど、黒鮫隊の仲間たちからは一番しっかりしてるのは俺だそうだけど。そりゃ、ここの歴史を知っているんだ。俺が思っていることを言うと混乱を招く。
「理由が話せないって、そんなに私たちが信用出来ませんの?私達は・・・その・・・。す・・・全てを許し合った仲ではありませんの」
「そうですよ。詩乃ちゃんと雫は分かっているみたいですし、定石なのも分かりますけど、根拠があるなら理由くらい教えて下さい」
「それは無理な話ですよ。ころさん」
俺が困っていたのか、沙紀が来てくれた。沙紀は俺に言ったあとに、俺はこの陣幕から出た。そして、陣幕から離れたところから地面を殴り地震並みに地面が揺れた。
「沙紀さんは知っているのですか?一真様の考えている事を」
「はい。それに私たちも知っています。隊長が話せないのも無理はありません。隊長は話してしまったら、また二の舞になってしまうのではないかと思っているからです」
「それって、天の知識ですか?」
「そうですね。知識というより歴史ですね。この先に起こることを、隊長は前にもこういう感じでありました。そして、仲間を失ってしまった過去があるのです。と、地面が揺れてますね。これは隊長の怒りと二度と起こらないようにと。それに先ほど隊長も言いましたが、あなたたちの命とこの先の未来を背負っているのです。それに知ったら目先の物が見えなくなり、疑心暗鬼になる可能性もあります」
「それが今の一真様というわけですか」
「隊長は後悔などしたくないのです。それにあなたたちを思って無駄な知識をつけないようにして来ました。おかしな知識に惑わされぬようにとの事です。それにですね、一度だけこういうことになり話
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