十五章 幕間劇
鞠の見舞い×明日の戦のこと
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たりだ」
「そうね。・・・なら、聞いておきましょう。久遠には今は少しでも余計な負担はかけたくないし」
鬼の事や、今からの決戦のことや武田や越後のこともある。俺や結菜でフォローしたほうがいい。そう思った。
「結菜。この先の事だが・・・・・・」
言おうとしたが、考えてしまう。それは本当に言ってもいいことなのか。恋姫世界でもだったが、ある外史だと歴史が変わって一刀が役目を果たして消えたことがあった。でも、俺が行った外史は歴史通りにはならなくてもそうならなかった。この時代の歴史だって知っていること。本来の浅井長政は裏切るが、この世界の浅井長政である眞琴は裏切らないだろう。だから、この先の事件もたとえでも視線を眞琴に向けたくはない。
「一真・・・・?」
それに結菜の膝で座っている鞠や、近くの陣で休んでいる一葉だって、本来ならここにはいない。この子たちの力がなければ、この先にある本来の歴史にはない方向に進むと予測される。ザビエルたちの動きを考えるともう俺の知らない歴史に進んでるかもな。もしここで結菜に俺の知る歴史を話して、見当外れの所に意識を向けたら流れが悪くなるな。それに三国志のあのときも、すでに歴史通りではなくなっていたしな。
「・・・詳しくは言えないが、明日はきっと大変な事があるだろうと予測している。俺も防げるようにしとくが、結菜は久遠の側で久遠を支えてほしい」
「言えない、か」
さすが、結菜といったところか。言いたくても言えない所まで理解してる。
「これ以上言ったら、違う展開になったときに混乱させると思う」
「そうね。ならこれ以上聞かないでおくわ。その予測、外れれば良いわね」
「そうなったら、笑ってくれ。俺も笑うから」
「そうするわ」
久遠も困難続きだが、原因の一つは俺かもな。
「久遠が一番気にしているのは、俺との同盟なのかもな」
「そうね。でももう一度話してみてあげてね」
「ああ。この越前が終わったらもう一度話してみるさ」
「ええ。だから、あなたも生き残るのよ」
「ああ。そうしないと奏が悲しむからな。神殺しじゃない限りは死なんさ」
「奏さんもだけど久遠や私も忘れないでね」
俺はああと言って改めて結菜に好きと言った。本当は結菜に言って欲しかったが、たまには俺からがいいだろうと思ってな。
「もういい頃合いね。私は鞠ちゃんを連れて行くから」
「いいよ。俺が鞠を連れて行くから、結菜は久遠のところに行ってくれ」
そう言いながら鞠の身体をヒョイと持ち上げる。鞠は一向に目覚めないが、熟睡してるな。
「ああ。こうすると確かに親子みたいわね」
「だろ?だけど、こういうのも悪くはない」
そう言ったあと、久遠のところにはも
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