十五章 幕間劇
鞠の見舞い×明日の戦のこと
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俺は耳のを指さしながら言ったけど。空からの監視なら安心だしな。それに、黒鮫隊の者も野営しているし、何かあればISのレーダーとかで分かるしな。
「けど・・・そっか。久遠、一真のところにね。少し妬けちゃうわね」
「まあ、俺が来るまでは結菜が久遠を助けていたんだろう」
「ええ。でも軍議や評定には出れなかったから、久遠もどこまで私を頼ってたのか分からないけど」
「前線に来るのも初めてなんだろう?」
「そうね。それに久遠と同じものを見れて、久遠のことを助けてくれる人が出来たことだから。私も嬉しいけどね」
それで久遠のことについて話してると、俺が現れるまでは違ったようだ。久遠も最近可愛くなってきたとか。あと家中にも味方はほとんどいなかったそうだ。壬月や麦穂も、最初から家老ではなかったそうだし。ひよも俺の下に付くまではただの雑司だったそうだ。そういえば和奏たちも若手組だもんな、壬月によく怒られてるし。久遠の組織改革の中で上がってきたんだと思うけど。
「そういえば、森家は?」
「桐琴は早いうちから久遠に力を貸してくれたけど、戦のときしか来なかったし。・・・・その分、戦のときは助かったみたいだけど」
やっぱり、森家は変わんないな。
「でも、一真が来てからは・・・・色んなことが変わってきている」
「そうだな。俺が来てからは兵も少しは強くなったんじゃないか。あと久遠がこんなことを言ってたな。自分が弱くなったと」
「・・・まったく。あの子はそういう事ばっかり気にするんだから」
まあ、観音寺のときにいたら久遠の本心は聞けなかったかもな。それにご飯の相手だって、そうしたら結菜に怒られずに済んだのかもな。
「でも、久遠は繊細すぎるのよ。自分では雑で豪快くらいに思っているんでしょうけど」
力を抜くところはそれなりに抜くが、気にするところは多いから。トータルで考えたら絶対マイナスだろうな。
「何?」
「いやなに、結菜にはかなわないなとな」
「当たり前でしょ。久遠の事で負ける気はないわよ?」
得意げにそう言われるということは、心底久遠のことが好きだと思う。まるで、俺の妻たち。奏だけどな。
「俺はまだ分からない。けど、一緒に久遠を支えていこうとは思う」
「一真もずっと久遠の味方でいてあげてね」
「まあな。守ってあげたい子だしな」
「・・・まだ言いたい事があるのよね」
ふむ。鋭いな。
だけど、これは結菜には言ったほうがいいかもしれない。
「あのさ、結菜・・・・」
「久遠には言わない方がいいわよね?」
「まだ何も言ってないが、分かったのか?」
「勘よ。あなたが現れてからずっと見ていたからね。当たっていたかしら?」
「大当
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