暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos49悪夢を終わらせる力/解放の弾丸〜Zauberkugel〜
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いシュテルは、カートリッジシステム搭載デバイスを持つシャルやアリサの分まで作るはずだ。だからそうなった時、アリサはどうするのかと訊ねると、「そっか! わたしの分のカートリッジも出来るんだ!」と真っ先にシャルが食いついた。

「ベルカ式のメンバーばかりが増えていくんだ。ここでミッド式のアリサも改めて参戦の決意を、と思うんだが?」

「でも、あたしって空戦できないし、足手まといになるんじゃ・・・」

空戦が出来ないという大きな欠点がアリサの表情を曇らせる。同じようなシャルは「やっほーい!」と小躍りしているのにな。そんな悩んでいるアリサに「そんなことないよ、アリサちゃん!」なのはがそう声を掛ける。

「空戦が出来なくても、アリサの火力は頼りになるし」

「いつもみたいに魔法陣を足場にして戦えばいいよ」

フェイトとすずかもそう続き、最後に俺が「剣士であるアリサに言うようなことじゃないが、固定砲台としても十分な戦力だ」そう告げた。アリサのクレイモアフォームからの特大斬撃や砲撃は普段でも十分な火力だが、時刻制限付きブーストであるレガリア起動中ではさらに強大なものになる。

「それに、戦うのはアリサひとりだけじゃないしな。みんながついている」

「うん、ルシル君の言う通りだよ。前線で戦えない私もちゃんとサポートするから。防御とか足場とか、任せてね」

個人での戦闘では不可能なことも、団体での戦闘なら何でも出来る。俺だって空戦が不慣れというアリサやシャルの盾になるくらいは出来る。大戦時の俺は、はやてやすずかのような後方支援型だったくらいだし。みんなでアリサやシャルのサポートをすれば、砕け得ぬ闇を助けることが出来ると、そう信じている。

「・・・ありがとう。なのは、すずか、フェイト、ルシル。あたし、やるわ」

こうしてアリサも対砕け得ぬ闇の解放作戦の参加を決めた。それから俺たちはシュテル達からのカートリッジ作成が終わったという知らせが来るまで、ブリーフィングルームで待機していたんだが・・・

『フェイト、アルフ! どうしよう、ママとリニスが!!』

ブリッジのアリシアからそんな通信が急に入った。


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