暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos49悪夢を終わらせる力/解放の弾丸〜Zauberkugel〜
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ん達とは違って、うちの家族はダメねぇ」

そう言ってシャマルが苦笑する。ザフィーラもどことなく呆れているようだ。そうして俺たちはシグナムとヴィータのジャンケン勝負を見学。あいこが何度か続いて通算30回以上の激闘の末、「よっしゃあああ!!」ヴィータが勝った。

「どうだ見たか、あたしの実力!」

「さんざん駄々を捏ね、勝利回数を引き延ばした上での運だろうが」

「なんとでも言え! 勝ちは勝ちだかんな!」

ハイテンションで勝鬨を上げるヴィータと正反対にローテンションなシグナム。とここで、「ルシル。お前とも勝負だ!」なんてヴィータが仕掛けてきた。意味が解らずに小首を傾げて見せる。

「お前は本当に強ぇよ。それはあたしだって認めてる。だけどやっぱ、はやてとリインフォースが参加する事になった場合、あたしが弾かれんのはなんか・・嫌だ。だからお前を倒して、あたしがはやて達を支える!」

そう力説したヴィータに「そうか。じゃあどうぞ、どうぞ」と俺の参加権利をすぐに譲る。すると「ああ!? もうちょっと粘れよ! なんかあたし恥ずいじゃんかよ!」って怒鳴ってきた。どうしよう、面倒くさい。

「俺はそれでもいいと思うぞ。かつての主であるオーディンの関係者、くらいの権利はあるが、だからと言ってその権利を主張して無理やりにでも参戦権利を奪おうとは思わない」

「なんだよ、それ。オーディンなら絶対にそんなこと言わねぇ。オーディンならきっと・・・」

「俺はオーディンじゃない、ということだよ。でも、俺の素直さに納得いかないと言うのなら、本気でジャンケンして決めるか?」

何も知らなければ、先の次元世界の事を知らなければ、俺はこの権利を主張して参戦していただろうな。俺の話に「乗った。それでいい。10勝で決まりな」とヴィータが応じて、「ジャンケン・・・ポン!」勝負することに。
そして「俺の勝ちだな・・・」という結果に落ち着く。動体視力と反射神経はそれなりに戻ってきたからヴィータが手を出す瞬間の形、グーかチョキかパーくらいは見分けられ、途中で変更することも出来る。そんな一種のズルをしないためにヴィータの手を見ずにジャンケンを受けたんだが、結局勝ってしまった。

「決まりだな。ベルカ式からはルシリオンとヴィータ。ミッド式からは高町とテスタロッサだ」

シグナムが主戦力となる俺たち4人を見回すと、「うぅ。もっと空戦練習しておけばよかった」泣く泣く不参戦を認めたシャルがモニターを展開して、「シュテル。こっちは決まったよ・・・」シュテルに通信を繋げた。

『・・・どういった方法で決め、あなたが落ちたのかは判りませんが、メンバーの選出が終わったのは判りました。もうしばらく時間が掛かるため、そのまま待機をお願いします』

「シュテル。はやては・
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