暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos49悪夢を終わらせる力/解放の弾丸〜Zauberkugel〜
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ステムを搭載したデバイスを持つ俺たちの顔を順繰りに見回す。はやての表情に陰りが生まれたのを見逃さなかったが、砕け得ぬ闇への対抗策には条件があるということで俺からは何も言えない。

「そう言えばシュテル。君の言うカートリッジとやらは、俺たち人数分に用意されるのか?」

シュテルに訊ねると、彼女はアイルと顔を見合わせた後、「一応は全員にお渡しします」と気になる言い方をした。

「私とシュテルだけでの充填時間・調整の関係上、全員に完全な形でカートリッジを渡すのは難しいのですわ。確実性を持たせられるのは4発までかと思いますわ」

「あれ、レヴィは?」

「力だけなら私たちの誰よりも強いですが・・・」

「その分、細かなコントロールが苦手なのですわ。要するに戦闘しか能の無い馬鹿なのですわ」

「あー、またバカって言った! マテリアルの存在意義のことを考えれば、戦いで強い方が偉いんだぞー!」

「そこに知能が備わっていなければただの獣ですわ。 はぁ、フラムが居てくださればまだ出来ることが増えたのですが」

「フラムだって、どっちかと言えばボク寄りじゃんかよー!」

レヴィとアイルが口喧嘩を始めたことで、「またかぁ」とフェイトとすずか、なのはやアリサが止めに入る。どうやらあの2人には何かしらの確執があるようだな。とここで「レヴィ、アイル。今すぐお静かに」とシュテルが若干冷ややかな声で2人を止めた。レヴィとアイルは「はいっ」「はいですわ!」と即停戦。

「我々はそれぞれの長所があり、それと同じように短所があります。それを補ってこそのマテリアル四騎士。アイル。律のマテリアルであれば、それくらいは理解しているはず」

「申し訳ありませんわ」

「レヴィ。確かに、マテリアルは戦力あってこそのプログラムですが、それだけに留まらないのも事実。力に任せて逆に振り回されるようではいけません」

「解ってるよー」

「コホン。話が逸れました。フラムが再起動していただければまだ余裕を以ってみなさんにカートリッジをお渡しする事が出来ますが、今はない物ねだりをしている余裕も暇もありません。ですので、主戦力のミッド式・ベルカ式それぞれ2人ずつ、4人の使い手を選択していただければと思います」

そういうわけで、ミッドからはなのはとフェイトとアリサの内2人、ベルカから俺とシグナムとヴィータ、そしてシャルの内2人を選出することに。さぁどうやって決めようかとなったところで、「ルシル、お前さ、ミッド式も扱えるよな」ヴィータがそんなことを言ってきた。真っ先に反応するのが「ちょ、待って、待って、ヴィータちゃん! 私たちが居るって言ったよ!?」なのはだった。

「これまで手伝ってくれたことに関しちゃ感謝してっけど、元々はうちの身内の問題なんだから
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