暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos49悪夢を終わらせる力/解放の弾丸〜Zauberkugel〜
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ルヴァロードの血筋である貴方と出会えたこと、光栄に思います」

「むしろ本人かと思ってしまいます程にそっくりですわよね。見た目も、魔力反応も」

ボソッと呟いたアイリ。元は“闇の書”の一部だったんだ。俺の正体に感づいても仕方ないとは思うが、こんなところで喋られるのだけは勘弁願いたい。俺が人違いだと返そうとしたら、「それじゃあみんなも揃ったことだし、話を聞かせてもらおうっか。シュテル。お願い出来る?」シャルが良いタイミングで話を元に戻してくれた。

(ありがとう、シャル)

「そうですね。では、コホン。まずシステムU-Dについて軽く説明します。あの子のスペックですが、その耐久力はナハトヴァールを軽く凌駕し、そのうえ人間サイズでの高速戦も行えます。攻撃力については、直撃は即撃墜となると思ってください」

実際にナハトヴァール・アウグスタと戦闘を繰り広げたなのは達の表情に陰りが生まれる。俺としても後でその戦闘データを観させてもらったが、アレはなかなかに凶悪な防御力だった。とは言え、アレくらいならまだ俺単独でも倒せるレベルだ。

「そんなあの子をどうにかするには、白兵戦で勝つ必要があります。が、正直に申しますと我々マテリアルや皆さんが束になったところで、完全稼働したあの子に勝つのはまず不可能です」

「でもあなた達は見つけることが出来た。砕け得ぬ闇を止める方法を」

「正確には戦闘動作の停止方法ですが」

「それでも十分や。わたしらはヤミちゃんを倒したいんやなくて、助けたいやから」

はやての言葉にみんなが頷いていく。そもそも今では撃破するのではなく解放したいと言うのが、はやて達の思いだ。はやて達の思いを知って僅かに表情を柔らかくしたシュテルと、未だに理由は解らないが不機嫌っぽいアイルが「ヤミちゃん?」と小首を傾げる。

「U-Dのことだよ。砕け得ぬ闇の闇から取ったって」

レヴィがいち早く答えると、シュテルとアイルは「なるほど」と納得。特段反対するような事柄でもなかったのかシュテルは「対システムU-Dプログラムは大別して、ミッド術式とベルカ術式の2種類があります」とさっさと本題へと入った。

「いずれもカートリッジユニットに装填することで効果を発揮します。カートリッジの効果が効いている間だけ、U-Dに決定打を与えることが出来るのです」

シュテルがそこまで言ったところで俺たちは理解した。砕け得ぬ闇と戦うことが出来るのは「カートリッジシステムを搭載したデバイス持ちしか戦えないということね」シャルの言うように、限られた人員だけだということを。

「ベルカ式の場合は、わたしとルシルとシグナムとヴィータね」

「ミッド式の場合は、私とアリサちゃんとフェイトちゃんだよね」

なのはとシャルが、カートリッジシ
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