入学編〈下〉
退院祝い
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
四葉家本拠地から帰った俺を待っていたのは、妻の深夜だったけど何とかなった。というより、七草家の者からの連絡でようやく和解してくれたようだったけど。深夜曰く浮気でもしてるんじゃねえのという疑問が、あったそうだが俺の本妻は奏だぞと再度確認し終えたらそうだったと言ってた。それで深雪はISであるクィーンアメリアスの調整と現在CBメンバーが使っているシステムを深雪のに入れたところだった。クィーンアメリアスは深雪専用機だったんだけど他のISを見た深雪は、他の機体も使ってみたいと言われてからすぐに承諾した。
それで深雪の待機状態である髪飾りを機械のところに入れてから調整に入った。けど元がクィーンアメリアスだから別のにはなれないぞと言ったあとに新たな武器を入れておいた。鞭の他に剣やライフルなどを入れておいたけど。本来の深雪は、あの場でニブルヘイムを使って落ち込むところだがここは外史で本来の正史とは違う方なので、落ち込まずに済んだ。次の日からは毎日のように学校ではこき使う風紀委員会と生徒会の雑務をやらされることになったが、蒼太や沙紀のバックアップにより、ようやく少しは修学環境になったなと思った。五月になってから、今日は壬生先輩の退院日なので深雪と共に病院を訪れた。もちろん蒼太と沙紀も一緒だが、授業はいいのかって?授業は午前中のは自主休講にしたからだ。受講の自由度は教師がいない端末学習のメリットだからだ。
「あれは、桐原先輩ではありませんか?」
深雪に言われるまでもなく、俺は気付いていた。病院の中に入る前から、まあ心眼を使ったらいたからだというのと、桐原先輩の気を既に知っていたからだ。気というのは、現代魔法にはないが、古流にはあることでプラーナとか闘気とかだと分かる人はいるかもしれないが。まあ俺の妻の一人である凪=楽進が気の使い手ではある。話を元に戻すと壬生先輩もいた。入院していた服ではなく、普段着に着替えていてエントランスホールで家族や看護師に囲まれている。で、その輪の中に桐原先輩もいた。桐原先輩の顔はどこか照れ臭いと言う感じであったから、やっぱり告白でもしたのかと思った。
「随分親しげですが、やはり告白でもしたのでしょうか?」
一連の騒動である発端となった「剣道部乱入事件」の顛末は知っているし、あの時車の中で流したボイスレコーダーを聞いたからか。深雪もそう思ったそうだ。まあ普通は、あの事件の当事者である壬生先輩と桐原先輩が、あそこまで親しくなっている光景はある意味でレアな光景だなと思った。
「桐原先輩、毎日来てたんだって」
「ほう。やはり告白する準備でもしてたのか」
何の前触れもなく掛けられた声に振り向くと、エリカがつまらなそうな顔をしていた。
「ちぇっ、やっぱり、驚かすのは無理かぁ」
「当たり前だ、気配ですぐに後
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ