入学編〈下〉
退院祝い
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っている真似をするエリカを、壬生先輩の両親に看護師と壬生先輩本人も暖かい眼差しで笑って見ている。そのうち本当の追いかけっこを始めてしまったので、沙紀がエリカを確保しては頭をグリグリしている桐原先輩に痛そうにしていたけど笑っていたエリカだった。そしてその様子を見てから、俺は病院を出たので深雪たちは追って来た。深雪は隣に歩いていて、蒼太と沙紀は一歩後ろにいると言う感じであった。
「お兄様について行けるのは、私と蒼太さんに沙紀さんぐらいかと思います」
「俺もそう思いますね」
「私もよ。一真様の強さには追いつけないと思うけど、それを目標にして強くはなれると思うよ」
「まあ追いかけてくるのは、自由だ。それに俺が最強の座というのは、今の姿だとは思っていない。真の姿になったらそうなると思うけど、とりあえず学校に戻ろうか」
午後の実習に出席しないと、週末に居残りになってしまうのは嫌なので学校に急いで戻った。俺らは学校に行かなくてもいいと思われるくらいの実力を持っているし、企業である蒼い翼を仕切っているから行かなくてもいいという意見もある。だけど、今じゃないとこういう生活は送れないと思ったかもしれない。こういうのは今しか経験できないことでもあるし、学内にいると外からでは分からない事もあるからだ。で、一緒に手を握った深雪だったけど、結局午後の実習に間に合わなかったエリカに泣き付かれて一真は居残る羽目になってしまった。
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