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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈下〉
退院祝い
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している零家の蒼い翼なら知っていて当然か。まあ感謝しても感謝しきれないではあるが、今はこの先の未来での娘がどうなるか楽しみではある。風間から聞いた事は誰にも、無論、娘にも他言はしないが。蒼い翼には知らされるかもしれないけど、あの企業は例え私でも答えてはくれないからね。とにかく私はただ、君が娘を救う事の出来る人間で、実際に救ってくれたのだということを知っていると、君に伝えたかっただけだ。本当にありがとう。あと零社長にもお礼の言葉を託しても構わないだろうか?」

「はい。あとで本社に連絡しておきますので、ご安心下さい」

と言ったのか、安心したかのように一真の肩を叩いてから妻のところに戻って行った。まあ零社長というのは俺なんだけど、この事実を知っているのは本社の副社長と秘書に一部の人間のみだ。まあいいかと思いながら、深雪たちがいる所に行った。

「あっ、織斑君。お父さんと何話していたの?」

すぐさま、渡りに船あるいは溺れる藁のような感じで壬生先輩が話しかけてきた。どうやら深雪に蒼太と沙紀でもエリカを抑え切れなかったようだった。まだまだ修行不足かなと思ったがまあそういうことにしておくか。

「いやなに、昔世話になった人が、お父上の親しいご友人だった、という話をしていたのですよ」

「へえ、そうなの」

「ええ、世間は狭いもんですね」

「一真君とさーやって、やっぱり深い縁があるのね」

すかさず絡んでくるエリカだったけど。どうやら今日は絶好調らしいな。

「ねえ、さーや。どうして一真君から桐原先輩に乗り換えちゃったの?一真君の事、好きだったんでしょ?」

「チョ、チョッとエリちゃん?」

慌てふためく壬生先輩を見ながら、俺は違うことを考えていた。壬生先輩がエリカのことをエリちゃんと呼んだことに違和感を感じたのだった。この二人は剣と剣で語り合った仲なのかなとも思ったけど。深雪や蒼太に沙紀も、今日のエリカは調子に乗りすぎだと注意をしても聞かないようだったけど。

「ルックスだけなら、一真君の方が上だと思うんだけど」

「・・・・つくづく失礼な女だな、お前」

「・・・・桐原先輩、男は顔じゃないよ」

「・・・・マジに泣かしてやろうか、コイツ」

「まあまあ。それでさーや、やっぱり決め手は、まめまめしさ?不器用な男の優しさって、グッと来るよね?」

壬生先輩の顔は真っ赤に染まってしまったが、やはりというか十代の女の子がこうなるとかわいいなと思うが俺には本妻がいるから、こういう感情は出さない方がいいなと思ったし。それに壬生先輩は目を逸らそうとするが、素早く回り込むエリカだったからハリセンでお仕置きしておいた。

「たく、調子に乗るからだ」

「相変わらず、一真君のハリセンというツッコミは痛い
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