マクロスF
0779話
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葉に慌てて口を開く。
映像で見る限りだと、そんな3人の後ろではマードックがどこか呆れたようにロイド達を眺めていた。
別の映像モニタにはエザリアの姿もある。こっちを見て安堵しているのは、やはり政治的に俺がいなかったのが色々と不味かったのだろう。
「ま、皆が元気なようで何よりだ」
レモン達にしてみれば1年半ぶり、俺にしてみれば半年ぶりに顔を合わせた面子だが、全員特にこれといって変わった様子は無い。
一応現在の……ん?
ふとブリッジの中にギルフォードの姿が無い事に気がつく。
「コーネリア、ギルフォードはどうした?」
「うん? ああ、ギルフォードは一応周囲の警戒に出している。量産型Wやメギロートがいるとは言っても、まだ向こうと正式な条約を結んだ訳では無いだろう?」
「……なるほど」
コーネリアの言葉に頷く。
確かにグラス大統領やフロンティア船団の最精鋭部隊でもあるS.M.Sは俺と良好な関係を築いている。だがバジュラの件が解決し、目の前に移住可能な惑星がある以上は妙な事を考える奴が出てくる可能性もあるだろう。それを思えば、確かにある程度の警戒はしておいた方がいいか。
ギルフォードには迷惑を掛けるな。
「……アクセル……」
そんな風に考えていると、いつの間にかスレイが俺の近くへと移動していた。そして、どこか潤んだ瞳で俺へと視線を向けてくる。
「その……すまない。私がアクセルに酒を飲ませてしまったせいでこんな騒動に……」
ああ、なるほど。スレイのように生真面目な性格をしていれば当然その辺を気にするか。
そっとスレイの肩に手を伸ばし、気にしないようにという意思を込めて軽く叩く。
「確かに今回の件の原因はスレイが俺に酒を飲ませた事かもしれない。けど、災い転じて福と成すってな。このマクロス世界にはシャドウミラーにとって有益な技術が幾つも存在している。宇宙空間でしか使えなかったり、その他にも色々と欠点はあるが安価な転移技術でもあるフォールド。そのフォールドを利用した各種通信システム、ネギま世界の火星で使えるテラフォーミング技術、VFというこの世界の主力機に、重力をある程度蓄積するISC、高い耐G能力を持ちパワードスーツの効果も持つEX-ギア、ちょっと珍しいところでは歌手のライブに使える各種演出の技術とかな。それに……」
そこで言葉を一旦止め、視線をシロガネの映像モニタの1つに映し出されているバジュラ本星へと向ける。
「これはマリューには言ったが、お前達と戦ったバジュラの体内にはフォールドクォーツというこの世界特有の稀少物質も存在している。それらを考えれば、確かにスレイが原因ではあるが、それは功績にもなるってことだ」
呟き、スレイを抱き寄せてそっと触れるだけのキスを交
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