マクロスF
0779話
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げ込む場所そのものがないんだけどな。ギャラクシー船団からは切り捨てられてるし、既に地球にもこのキノコの罪状は知らされている以上。
「そうなるな。ただし、当然それ相応の首輪は付けさせて貰う」
「……私の部下はどうなります?」
シロガネが発見したシャトルに乗っていた、キノコ以外の2人の事だろう。
「本人の意思によるな。ただし、当然そちらにも首輪を付けさせて貰う事になるが。……正直に言おう。ある程度行動の自由は許可するが、常にそこにいる量産型Wがお前に、そしてお前の部下達について回り、お前がシャドウミラーに対して不利益を与えるような真似をすれば即座に相応の対応を取る。また、同時にそれより以前にこれを使って俺と契約をして貰う事になる」
そう告げながら、空間倉庫から鵬法璽を取り出して見せつける。
魔力の類が無くても、鵬法璽が秘めている力に関しては本能的に感じ取る事が出来るのだろう。キノコは思わず息を呑んでこちらを凝視していた。
「そ、それは……?」
「お前がグラス大統領を暗殺しようとした時に見たと思うが、俺は魔法が使える。これは俺が魔法を習得した世界にある中でも、とびっきりに凶悪な封印級のマジックアイテムだ。これを使って契約すると魂が縛られ、それに抵抗する事は絶対に出来なくなるレベルのな」
俺の口から出た説明を聞き、思わず唾を飲み込むキノコ。言葉だけでは信憑性はそれ程無いのだろうが、それでも鵬法璽の実物をこうしてその目で見れば話は別なのだろう。
「まぁ、色々と言ったがお前の選ぶべき道は2つだけだ。1つ、このままシャドウミラーとフロンティア船団の交渉の材料として向こうに引き渡されて処刑、最大限に幸運でも恐らくは終身刑といったところか。2つ、シャドウミラーに所属して行動の自由は得るが、実質的なある意味で奴隷と言ってもいい存在になる。ただしシャドウミラーに不利益を与えないという限りにおいては、行動の自由が保障される」
手の中で鵬法璽を弄びつつキノコへと告げ、そのまま見せつけるようにして空間倉庫の中へと仕舞い込む。
「ま、何もすぐに決めろとは言わないさ。ただ、時間が有り余っている訳でも無い。タイムリミットは俺が向こうにカードとしてお前の存在を漏らす時までだ。部下ともよく話し合って決めろ。……シャドウミラーに関しての詳しい情報は、教えられるレベルのものに関しては量産型Wに聞けば答えてくれる筈だ。……連れて行け」
「了解しました」
部屋の中にいた量産型Wがキノコを連れて行くのを見ながら、溜息を一つ吐く。
ふとした思いつきから得た今回の件だが、それ程悪くは無いだろうと。
前々から考えていたように、キノコは能力的に考えると優秀な人物であるのは間違いない。グラス大統領の暗殺を企んだりグレイスに操られ
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