第六話 石川大尉!!合気道でも勝つ!!その十三
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「そうした屑と呼ぶにも値しない輩はな」
「まあ俺達もそんな屑教師嫌いだけれどな」
「教えられる身になれっての」
「そんな教師は手足縛ってハングオンでロープから引きずってやるぜ」
「時速三十キロ位でじっくりとな」
「アスファルトで暫くこれやると服も肌も肉も削げてボロボロになって死ねるぜ」
「そうしてやるさ」
何気に暴力教師は嫌いな二人だった。
「勝負には絶対に勝つしな」
「今回も勝つぜ!」
「皆応援宜しくな!」
「特に読者な!」
「いいから早くやれ!」
観客席からクレームが来た、話の脱線が続いて。
「話が進まないだろ!」
「それもそうだな」
「じゃあマジではじめるか」
「ああ、そろそろな」
「そうして後は白浜でな」
「和歌山の美味いもの食おうぜ」
二人の関心はもうそちらにあった、これからはじまる戦いよりも。そうしてお互いに礼をしてそうしてだった。
勝負をはじめた、彼等はそれぞれ空軍衆の兵士達を投げて勝負をした。二人は合気道は初心者だったがそのパワードスーツで強化された身体能力とセンスで投げていた。
それはだ、審判達も認めた。次々と高評価を出した。
だがそれ以上にだ、石川の技は見事だった。
まさに模範演技だった、高野山の高僧の一人新海さん(モブです)が言った。
「むう、あれはまさに十段の技」
「つまり合気道を極めていると」
「そう仰るのですか」
「あの域に達したのは幕末の達人波田浩一のみ」
勿論架空の人物である、名前は近鉄バファローズの背番号三をもじっている。誰が巨人の選手の名前なぞ下衆な悪役以外でもじるのか。
「いや、その波田すらも遥かに凌駕していよう」
「石川大尉はそこまで、ですか」
「そこまでの腕をお持ちですか」
「うむ、この勝負勝った」
石川、彼がというのだ。
「石川大尉の勝利だ」
「では今度こそですね」
「ジャスティスカイザーは成敗され」
完全に悪役になっている、作品世界の中において。
「そうしてですね」
「日帝衆を阻むものがなくなり」
「世界はまた一つ正しくなる」
「そうなるのですね」
「無論再併合もある」
あの半島とのそれがだ。
「いよいよな」
「左様ですか」
「では石川大尉をお祝いする用意をしましょう」
「精進料理と茶で」
「存分に」
「その用意をしようぞ」
新海さんはあらためて言った、モブの癖に威厳のある顔で。
「今よりな」
「はい、それでは」
「日帝衆の勝利も祝って」
高野山の僧侶達もその用意に入る、しかしだった。
ジャスティスカイザーも自分達の不利を悟っていた、それでだった。
二人でだ、技を出しながら話した。
「おい、まずいな」
「ああ、技は向こうの方が圧倒的だ」
「あの大尉さんの方が遥か
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