入学編〈下〉
宿題の答え
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所為にしようとしている自分たちの弱さを責めているようにも、壬生先輩にはそう感じた。しかも一真のことは、権限とかはある程度知っているだけであって、学校側の人間というのは初めて聞いたような感じであったからなのか。一真に言った事は、まるで一真たちの所為と思うような感じではあった。いつの間にか席から立ち上がった一真だった。
「待って・・・・待って!」
振り返ると、椅子に座ったままなのか。もしかしたら立ち上がる事が出来ずに、蒼い顔ですがりつく様な眼差しで、壬生先輩は俺を見上げていた。決して、睨みつけるではなく、真摯な必死な視線であった。
「何故・・・・そこまで言い切れるの?いくら学校側の人間であったとしても、織斑君は一体何を支えにしているの?」
「俺は、重力制御型熱核融合炉の実現、汎用的飛行魔法の実現、慣性無限大化による疑似永久機関の実現をしたいと思ってますよ。魔法学を学んでいるのは、その為だけに過ぎません」
壬生先輩の顔から表情が抜け落ちた。多分だが言われた事が、いまいち理解できなかったのだろう。さっき言った三つは、加重系魔法の技術的三大難問とされている。それを実現したいと思うのは、二科生の将来の目標を掲げるにはあまりにも大きすぎるのだ。俺も別に理解してもらいたいとは思って告げた訳ではない。まあ出来るのならもうやっているが、まだ実現時期ではないと思いまだやっていないけど。加重系魔法の技術的三大難問と言っても、現代魔法や古式魔法ではなくそれ以外の方法なら俺は可能だからだ。
重力制御型熱核融合炉については、重力制御なら能力の一つとされているから後は核融合炉についてだがそれは創造の力でやってしまえばいいもの。核融合炉というのは、俺らで言うならストフリ(ストライクフリーダム)やインジャス(インフィニットジャスティス)のは核エンジンとデュートリオンビーム送電システムとのハイブリッドであるハイパーデュートリオンであって、核エンジン側は「レーザー核融合エンジン」か「ウルトラ・コンパクト・ニュークリア・リアクター(超小型核原子炉)」での創造の力で可能。熱核融合炉については、主にイアンとかに専門的な事を聞いてからやることも可能だし。
汎用的飛行魔法の実現についてはもう実現済みである。と言っても、風術で空を飛ぶので魔法ではないが。まあCADで使うのであれば、それのハードとソフトを入れれば飛ぶことは可能である。あとは慣性無限大化による疑似永久機関の実現については、魔法ではまだ実現は出来るか分からない。魔法以外の技術なら、GNドライブを積んだMSやISがあるからそれでやっちまえばいいことだしな。と俺はそれ以上壬生先輩に構わず、再び、背を向けてコーヒーを飲み終ったコップを持ってから蒼太と共に立ち去った。
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