入学編〈下〉
居残り実習×遅い昼食
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があったのは、かつて拠点にてまだドライグやアルビオンが神器に魂を封印される前の事だった。あの時はまだ六大龍王がいたときだな、黒鐵専用ハリセンで一日気絶していたときや北欧の主神オーディンが日本に来てからの悪神ロキとフェンリルの対策としてミドガルズオルムを黒鐵専用ハリセンで思いっきりブッ叩いたことがあった。ミドガルズオルムを全長何百mだから、黒鐵でやったからな。あとは戦国†恋姫のときに、大型ハリセンで思いっきり叩き殴ったときがあったな。相手は一葉だったけど。ああ、一葉というのは足利一葉義輝のことだ。
「じゃあエリカ、私の事も、ほのかで」
「オーケーおーけー。それで、当然と思うかって、一科生には指導教官がついて、二科生にはつかないことかな?」
「・・・・そう、そのこと」
躊躇いがちに頷く光井さんと。
「だったら、当然よね」
躊躇なく頷くエリカ。
「当たり前の事なんだから、深雪やほのかが引け目を覚える必要は無いんだよ?」
「・・・・やけにあっさりしてるな」
あっけらかんと言い切ったエリカに、レオがそう訊ねた。
「あれ?もしかしてレオ君は、不満に思っているのかな?」
「いや、俺だって仕方がない事だと思っているけどよ・・・・・」
らしくないことを言うレオに対して清々しく答えるエリカではあった。エリカ曰く『仕方がない』ではなく、『当然』と思っているそうで、光井さんの質問で難しい顔をしながらも質問に答える。エリカにとっては当たり前の事をしてきたからである。まあ俺ら似たような感じではあるが、エリカの道場は入門して半年は技を教えないという事に関してこちらも同意をする。エリカの道場ではまず足運びと素振りを教えるだけ。一回見本を見したら、あとは見様見真似やり続けるだけらしい。
「・・・・それじゃあ、いつまで経っても上達しないお弟子さんも出てくるんじゃない・・・・?」
「いるね〜、そういうの。そういう奴に限って、自分の努力不足を棚に上げたがるんだな。まず、刀を振るって動作に身体に馴染めないとどんな技を教わっても、身に付くはずがないんだからね〜」
「あっ・・・・・」
美月が小さな声を上げた。チラッと見ただけで、再びエリカは声を出した。
「そしてその為には、自分が刀を振るしかないんだよ。やり方は見て覚える、周りにいっぱいお手本がいるんだから。教えてくれるのを待つというのは論外で、最初から教えてもらおうって考え方も甘過ぎ。師範も師範代も、現役の修行者なんだよ?あの人達にも、自分自身の修行があるの。教えられたことを吸収できないヤツが、教えてくれなんて寝言こくなっての」
思いがけずエキサイトし罵詈雑言を繰り出しているエリカを、俺は興味深そうに聞くけど。俺は九重八雲の師範だからな、体術はと
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