暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈下〉
居残り実習×遅い昼食
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っているエリカに、深雪は真顔で小首を傾げる。蒼太は俺と一緒に食べていたから聞いていなかったが、沙紀はクスクスと苦笑していた。重量感を増した空気を振り払うように、美月は次の質問をしていた。

「深雪さんたちのクラスでも実習が始まっているんですよね?どんな事をやっているんですか?」

俺と蒼太は食べていたが、美月の質問には聞こえたので深雪の方を向いた。光井さんと北山さんは顔を見合わせていた。遠慮と気まずさが入り混じった感じではあったが、深雪は二人の態度とは裏腹にもったいを付けずに、ストローから唇を離して即答した。

「多分、美月たちと変わらないと思うわ。ノロマな旧型機械をあてがわれて、テスト以外では役に立ちそうもないつまらない練習をさせられているところ」

俺と蒼太と沙紀を除いた五人が、ギョッとした表情を浮かべた。淑女を絵に描いたような外見にそぐわない、遠慮のない毒舌だったけど。

「通りで、さっきからご機嫌斜めなのだな」

「不機嫌にもなります。あれなら一人で練習している方が為になりますもの」

「深雪様の言う通りで、あれは一人でやった方が身のためだと思いました。しかも旧式の旧式なので、お家にある最新と比べれば機嫌が悪くもなります」

と俺、深雪、沙紀の順番で言ったが、やはりか。旧式の旧式だからなのか、機嫌も悪くなるのは予想済みだったけど。家に一応学校にある実技棟にある機器の最新版なので、不満が出ないとは思っていなかったけど。

「ふ〜ん・・・・手取り足取りも良し悪しみたいね」

「恵まれているのは認めるわ。気を悪くしたのなら、ごめんなさい」

「少しも気を悪くしていないわ。見込みのありそうな生徒に手を割くのは当然だもの。ウチの道場でも、見込みのないヤツは放っとくから」

「エリカちゃんのお家って、道場をしているの?」

「副業だけど、古流剣術を少しね」

「あっ、それで・・・・」

エリカが言った意味を知ったからか、納得顔をしていた美月。あの時森崎のCADを弾き飛ばした伸縮警棒の事を思い出したのだろうな。

「千葉さんは・・・・・当然だと思っているの?」

そこへ、おずおずと口を挟んだのは光井さんだった。

「エリカでいいよ。いや、むしろそう呼びなさい『スパァァァン』隙がなく叩かれるのも、ある意味であたしも修業不足かぁ」

「なんでオメェは、そういつも偉そうなんだよ・・・・。あと一真のハリセンの威力が俺のと違うのだが」

そりゃそうだろうな、エリカとレオで音も威力も違う事は知っているし。叩かれた側としても、後ろから叩かれても振り向いたら遠くにいて、いったいどうやって叩いているのか不思議だった。まあぶっちゃけると空間を歪ませて叩いているし、相手によって威力と音が違うからな。一番威力
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