暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈下〉
居残り実習×遅い昼食
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俺と美月は無事にクリアしたが、肝心のレオとエリカはまだやっていた。二人ともクリアできないでいたため、昼休みになってもクリアできないのでレオとエリカに懇願されてしょうがなく居残りとなったけど。

「1060ms・・・・あと少しだ、頑張れ。もう一息だ」

「と、遠い・・・・0.1秒がこんなに遠いなんて知らなかったぜ・・・・」

「バカね、時間は『遠い』とは言わないの。それを言うなら『長い』でしょ」

「エリカちゃん・・・・1052msよ」

「あああぁ!言わないで!せっかくバカで気分転換していたのに!」

「ご、ごめんなさい・・・・」

「うぅん、いいのよ美月。どんなに厳しくても、現実は直視しなくちゃいけないものね・・・・」

「テメエの三文芝居なんざどうでもいいが、いい加減、人を玩具にするのは止めやがれ」

と、こんな感じではあるがレオとエリカはクリア出来ずにいた。この二人は授業時間中に仲良く一秒をクリアできなかった。それで俺と蒼太にコーチを頼むと白羽の矢がたったのだった。俺はともかく蒼太は現代魔法を使えて、ライセンスも持っているからな。

「レオは、照準設定に時間がかかりすぎなのですよ。こういうときは、ピンポイントで座標を絞る必要性はないんですよ」

「分かっちゃいるんだけどよ・・・・」

弱音を隠す余裕もなくなってきているレオにそれを教え込む蒼太だった。CADをあまり使わない俺よりCADをよく使う蒼太に教師役をしてもらうことにした。俺は見学。実際に戦闘や他で魔法を使うときでも蒼太は、使っているのでこういうときは蒼太が教えた方が良いと思ったからだ。ちなみにレオたちのことを呼び捨てで構わないと言ったからだ。


「まあ、そうではありますが。仕方ありませんね。裏ワザになりますが、先に照準を設定してから、起動式を読み込んではどうですか?」

「えっ?そんな事はできるのか?」

「裏ワザですよ、裏ワザ。応用の利かない、所詮その場しのぎですからね。本来なら教えたくはない事ですけど・・・・」

「そんなっ?頼みます、蒼太さん!この際、裏技でもカンニングでもいいから教えてくれ!」

頭上で両手を合わせて拝み込むレオに、一真は外見では普通にしていたが内心では大爆笑してた。あのレオがあんなに拝み込むところなんて、今日の実習だけだと。真剣に頼むところを見ているから、吹き出しそうになりそうだ。ん?一真はいいのかって?一真は現代魔法の事は理解しているが、実際に使うところはあまりない。実際CADを使っての実践経験がない一真より実戦経験豊富の蒼太が指導した方がいいと思ったそうだ。それに蒼太も分かってることだから。

「人聞きの悪いセリフですね、これから使うのは不正ではありませんから。一真様はともかくこの私が指導す
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