第四章
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ゲしか買えないようなもんだ。その上、他人の神肖筐体《モニタ》で他人が操作するエロゲを見るしか出来無い状態だな」
「あー、何となく分かった気がする」
……それでわかるのかよ!
まあ、良い。
理解が得られたのであれば、話はしやすい。
「ホライゾンは、三河の嫡子。いずれ極東を支配する松平の跡取りなんだ。そして、今まで三河の君主は武蔵に乗る事を聖連に禁じられていた。つまり、聖連の影響下にあったわけだ」
葵・トーリの向こう側で、何人かが葵・ユーキの例えで理解を得たようなリアクションを見せていた。
……私には関係のないことだ。うん、無視しておこう。
「ホライゾンを救えば、武蔵に聖連の影響を持たない極東の支配者が来ることになる」
「そりゃ無理だろう」
馬鹿が即断した。
「幾ら何でも、そりゃ甘いぜ」
「何が甘いんだ?」
私は馬鹿を睨む。
馬鹿は私の視線を気にすること無くカンニングペーパーを広げた。
「いいかぁ? ええっと、なんだ。ま、なまま、なままおもたい――」
「学生主体な」
よく、ユーキはカンニングペーパーを見ないで馬鹿の言いたい事がわかったなぁ。
「ああ、そうか。学生主体、学生主体な。いいか? 学生主体の今のこの世界、全ての決定権は教導院にあるんだぜ? ホライゾンは、学生じゃないじゃん。それに、三河の君主は武蔵に乗るの禁じられてるんだろ?」
「ならトーリ。ホライゾンが学生じゃないなら教導院に入学させれば良い。それに、三河は消失したから君主が武蔵に避難とすれば問題ないだろ」
「ホライゾン、試験に受かるかなぁ?」
葵・トーリがそう言うと、左舷側の女性陣からブーイングが来た。
浅間が代表して叫ぶ。
「今の、すっごく失礼です! ですよね皆!? ね?」
「ああ? 何だ浅間! オメエこそ純粋な俺に対して巨乳を毎度毎度見せて失礼千万なくせに! こう、視界から外そうとしても入り込んでくる胸は、いいですか? 無言のエロ暴力です。仕方ないから俺が他の人間の分も凝視してオマエの罪を軽くしてやってんだ!」
「ええと、弓、弓はどこにあったでしょうかね……!」
……仲間割れが好きな奴らだ。
「トーリ。浅間は好きで巨乳になったんじゃない。巨乳が好きで浅間になったんだ……」
「兄ちゃん、兄ちゃん。意味わかんねーけどそれって浅間イコール巨乳で良いって事か?」
「喜美! 放して下さい! ええ、射ちますけども何か?」
まさかの、ユーキからの攻撃だ。
あちら側で女性陣が浅間を抑えているので大丈夫だろう。
「まあ、冗談は置いておいて。ホライゾンに試験なんて、要らないだろ。編入試験じゃなく、一芸試験でホライゾンは合格だろうよ」
「一芸試験?」
……武蔵ではあまり前例が無いことを
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