第四章
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五回殴られればキャンセルし、契約を書き換えできるが。
……トーリ君が言う通り、二回目で剣圧で地上から消えてしまいますね。
ならば、仕方なく正純達はホライゾンを救う立場に立たなくてはならない。
「よし、じゃあやろうぜ。セージュンに兄ちゃん。俺に教えてくれよ。ホライゾンを救えば聖連との全面戦争になるかもしれねぇ。もしそうなってもホライゾンを救った方が得になるってのはありえるのかい?」
●
渋々、本当に何故こうなったかは一応は理解しているが、納得はしていない。
「俺は何も出来ねぇ。その問いに自分で答えられねぇ。だから、だからだよ。セージュンと兄ちゃん。俺に教えてくれ。俺が望んだことが、どういうことなのかを」
討論は始まっている。
……しかし、何で私がこっちなんだ?
確かに、立場を明確にしていなかったが、それは分かり切った事で今更確かめる事柄ではなかったはずだ。
それを逆手に立場を逆転された。
ここで、討論せずに私の負けだと言えば、相手の勝利で終わり、それは討論ではない。
討論せずに負けを認めれば罰則だ。
罰則は……アレはかなりいけない。
死んでしまう。
だから、考えなければならない。
「あのさ、ホライゾン救いに行って上手く行ったらさ、メンツ潰されたイタ公率いる聖連がブチ切れてさ、全面戦争になると思うんだよ。そーなると、ヤバイぜぇ? 何しろ聖連は世界全てって感じだからな。それこそ、世界全てを倒すまで戦争が続くことになる」
それは、私が昨夜、秘書から聞いた事だ。
誰かが入れ知恵したのだろう。
その証拠に葵・トーリは堂々とカンニングペーパーを広げていた。
「戦争大変だぜ? そこらへんどうすんだよ?」
「正純は思考停止しているようなので代弁しよう」
葵・ユーキが私に変わって言う。
「ホライゾンを救いに行く利点はホライゾンを救うことで武蔵の主権を確保できる事にある」
「兄ちゃん、どういうことだよ? 主権ってのは?」
「主権ってのはな、六護式仏蘭西《エグザゴン・フランセーズ》で歴史再現されつつある国家の本質の捉え方だよ。俺達はそれぞれ、極東とか、K.P.A.Italiaとか、三征西班牙とか、P.A.ODAなどを国としてそこに所属しているわけだ。だが、国とはどいういうものを国というか分かるか? トーリ?」
優しげな口調で兄である葵・ユーキが弟である葵・トーリに語りかけていた。
「そりゃあ、土地があって、人がいて……」
「それは国家に必要な要素の、領域と人民だ。その二つだけじゃ単に人が土地に集まっただけで、他国の侵略に逆らう正当性がない」
「正当性?」
葵・トーリが疑問しつつ言う。
「正当性ならあるじゃん。だって侵略されたら死人がでる
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