入学編〈下〉
夕食後のデザート×ブランシュについて
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してるし。それでもし敵が来てもその力で役立ちたいという悪魔は大勢いる。まあ拠点の学校の事は置いといて、魔法は自分のためか他人のためかは別として魔法科高校の生徒が魔法を否定するなら自家撞着しかない」
拠点にある学校を例えに挙げたが、この世界もある意味似ているとしか言いようがない。拠点では俺らの活躍によってテロリストである禍の団は壊滅状態にした事もあったが、今も暗躍して活動しているのはクリフォトのみだ。あとは不明であるが、拠点の外史には対ドウター用のシールドバリアーを張ったお陰でドウターによる侵攻を受けない唯一の外史となった。なので俺も安心して他の外史に行けるようになったし仲間も増えた。それに外史に拠点と呼ばれるのも初めてだったが、久遠達も黒神眷属入りにしたので黒の駒と量産型の聖剣エクスカリバーを渡している。あと最近開発された次元転送装置も完成したから、一々トレミーで発進して行くこともなくなった。まあパトロールとしては、トレミーで全ての管轄内の外史を巡回する訳だし。
「当たり前に考えればおかしなことではありますが、その『当たり前』が通じないからああいう輩が増えるのですね」
「一般論で考えない方がいいわね。穂波の言う通り、『当たり前』というのが通用しないからテロリストが発生すると」
「まあそうだな。こういうのは個別具体的に考えるべきだ。押さえておく点は、奴らが反魔法主義の旗を掲げているにも関わらず、表向きは魔法を否定しないということだ」
「確かにそうですね。この輩のスローガンは魔法による社会的差別の撤廃ですか。それ自体は文句もありませんね」
「沙紀の言う通りだ。では、深雪に聞くが差別とは何だろうか?」
「本人の実力や努力が社会的な評価されないこと、でしょうか?」
「深雪。一真さんはさっき言ったけど、一般論で考えてはダメだと」
と深夜がそう言ったので、俺はリモコンを取りスクリーンに向けた。分割された映像から一区画を出して拡大した。
「なるほど。表向き政治結社ブランシュは、魔法師とそうでない会社員の所得水準の差を魔法師が優遇されているという証拠を主張ですか」
「結衣の言う通りだが、こいつらの言う差別とは平均収入の格差。でもそれはあくまで平均であり、それは結果としか見ていない。まあウチの場合は特殊で、魔法が使える使えない関係無しに収入格差をなくしている。こういうのは蒼い翼関連で働いている人間か他の企業で働いている会社員しか知らないわけで、魔法師が高所得を得ている訳を知らない。どんな激務であろうともね」
「魔法スキルを持ちながら、魔法とは無関係の職しか得られず、平均的な会社員より低賃金に甘んじんでいる大勢の予備戦力的な魔法師を無視されている。どんなに強力なのであろうとも、社会に必要とされない魔法は、金
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