入学編〈下〉
夕食後のデザート×ブランシュについて
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いています」
とまあこんな感じで話合っていた。確かに今考えると、俺ら風紀委員の活動を全てやっているかのような感じではある。巡回にトラブルの解決に差別用語発した時点での逮捕劇とあとは雑用がやるような事務活動。活動報告ぐらいできないのかねと嘆いていたが、もうしょうがないとは思っている。それで食い終わったあとに、ちょうど俺が買ったケーキが届いたので、深夜たちは食後の紅茶を作りにいって俺は玄関でケーキを受け取った。このケーキは今日一緒に帰れなかった深雪たちに対するお詫びとなる。
ちなみに百年前だったら使い所が限定される言い方で、ケーキ屋に行って買いに行くという風な感じであった。今では日常的な言葉となった、「あの荷物持ち」というのは周りの社員や元部下からは最早死語らしく、例え小さな物でも無料で配送してもらえることが出来るようになったのも物流システムが進歩した証である。あとはケーキは昔なら在庫がなくなったらキャンセルというか断りをしなければいけないが、今では店舗で注文を受けてから作り始めて配送するという方が、余計な商品の在庫を抱えずにいられるし客の回転率を上げる事ができるとの事だ。この二つのメリットを極小化された物流コストと秤に掛けた上でのサービスなんだと。ちなみにこのケーキは俺が作るケーキのレシピを素に作られたケーキで、作った店舗も蒼い翼関連の店舗で凄く人気な店と好評を受けている。
「さあさあ紅茶ができましたよ」
「こちらもケーキが届いたぞ〜。俺特製を素にしているから、相当上手いから落ち込むなよ?」
「やったー。隊長特製のケーキだぁー」
「沙紀さん、落ち着いて下さいよ。それは一真さんが作ったケーキではありませんよ」
「わ、分かっています。ですけど、隊長特製のを素にしたということはレシピと腕を作り手に伝授した物だと聞きますからね」
「沙紀は甘い物好きだからな。まあ俺も隊長特製の料理や菓子は、絶品だもんなー」
「星を付けるのなら、五つ星ぐらいの腕を持っていますからねー。隊長の料理スキルは」
と俺のスキルについて盛り上がっていたけど、気付いたかもしれんが蒼太たちは俺のことを隊長と呼んだ。これは家の中であって、俺は蒼太たちの上司である。それと前回まで散々隊長か司令官と敬語を使い、慕ってきた者だ。今回では隊長か司令官と使うのは、この家の中か関係者がいないところで呼ぶように言ってある。だから学内学外では名前で呼ばれているし、俺らの事を要人扱いのように接するからか、ボディガードのいろはを穂波さんから学んだと聞いた。穂波さんは深夜のボディガードをする前は警視庁でSPをしていたからだし。
「うーん!美味い!」
「ケーキも美味しいが、ミルクティーも美味しいな。ミルクと砂糖加減がちょうどいい」
「奏さんから教えら
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