入学編〈下〉
印象操作する輩のバック
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る集団があるのは事実なんだから、彼らが如何に理不尽な存在であるか、そこまで含めて正しい情報を行き渡らせる事に努めた方が、一見もっともらしく不都合なアンジテーションごとその存在を丸のまま隠してしまうより、効果的な対策を取れるのに・・・・私たちは正面から対決することを、避けて・・・・いえ、逃げてしまっている」
むしろ自分的に責めていた会長であったが。
「それは仕方がないことです。ここは国立学校の施設です。俺ら生徒は身分上は、公務員ではありませんが学校運営に関わる生徒会役員が国の方針に縛られるのは仕方がない事です」
「え?」
温度のない声音と、掛けられた言葉の内容が頭の中で上手く結びつかずに、会長は戸惑っている。
「会長の立場なら秘匿にしておくのもやむを得ないということですよ」
戸惑っているところもいいが、追い詰めたあとにフォローを入れておく。そしたら委員長がにんまりとするが。
「ほほぅ、一真君、中々優しい所があるな」
「でも、会長を追い詰めたのも織斑君なんですよね・・・・」
ぼそっと呟く、中条先輩の一言に委員長の追撃もあったけど。
「自分で追い込んで自分でフォローする、か。ジゴロの手口だね。真由美もすっかり、籠絡されているようだし、一真君は中々の凄腕だな」
「ちょ、ちょっと摩利、変な事言わないで!」
「顔が赤いぞ、真由美」
「摩利!」
じゃれ合いだした生徒会長と風紀委員長。妹は冷たい視線を見せるはずが、話術にも長けているのでさすがですとでも言ってた。実際この二人より歳は上だからな、でもその事を忘れているのかだったが。
「じゃれ合っているところ悪いのですが、会長の立場ならではの話ですよ。この問題については既に蒼い翼が動いていますので、それに俺と深雪は身分上が学生兼調査しに来た諜報員という感じなので。何か分かった事があれば、ある程度は教えますよ」
「そうだったな。一真君たちのバックには蒼い翼があるというのを、あと壬生の件についてはどうするのかね?」
「返事待ちは俺なので、それを聞いてから判断しますよ」
会長はさっきまでじゃれ合っていたが、続きは放課後とか言ってたな。それにカフェテリアで俺が投げかけた質問に答える事が出来なかった。学校側に考えを伝えてその後どうするのかを。まあ俺も学校側の一人だし、何かあれば校長と生徒会長と共に何とかしたいが。今回は生徒会に一任しそうだな。それに壬生先輩は「あ」や「う」とかしただったから、この質問の回答を宿題としてまとめてから立ち去ったけど。
「話を聞いてから、どうするかはこちら側で決めますよ。理事長や校長とのホットラインがありますから、資金提供をしているのもウチですから」
「頼んだぞ。それにしても理事長というのは初め
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