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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈下〉
会員制のカフェ
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オと美月に、エリカが半眼をして向けた。

「あのね、君たち・・・・あの二人に一体何を期待しているのかな?」

大袈裟に肩をすくめて、両手を身体の左右で上に向けて開き、俯き加減でゆっくりと首を左右に振るというわざとらしい仕草ではあるな。でもエリカがやると妙に様になっていたと後程蒼太から聞いたけど。

「アンタが言ったとおり、あの二人は兄妹なんだけど?」

エリカがレオを半眼で睨みながら繰り出したセリフの省略部分は、二人にも伝わっていたようで。慌てふためくレオと美月の反応を面白がるように見ていたエリカ。

「ババババカ言うなよ!なな何も期待してねぇって!」

「そそそそそそうですよ、エリカちゃん!へへ変なこと言わないで!」

「・・・・ハイハイ、そういうことにしといてあげる」

まあエリカの冷やかしとツッコミが無ければ、もっと何か妄想でもしていたであろうか。そういうのを見ていてから、俺は深雪の髪から手を離す。深雪はもっと撫でて欲しかったようだったけど、ここでは兄妹だからそれ以上はと思いながら、三人に目を向けたけど。

「悪いな、待たせたようだ」

「水くさいぜ、一真。親友としては当然だと思うが」

微妙な空気から一辺して、親友のムードになっていたけど。

「私はついさっき、クラブのオリエンテーションが終わったところですから。少しも待っていないですよ?」

美月も人当りのいい微笑みで待たせていないオーラを出していた。まあこれはこれでいいことだ。

「そいつも部活終わったばかりだから、あまり気にしなくてもいいよ」

エリカはいつものような悪戯な笑顔で、人を食った答えを返した。三者三様の笑顔で、俺を出迎えるレオ、美月、エリカ。

「こんな時間になったからな、確かこの近くにあったはずだからそこに行って食うか。待ってもらった礼だからな」

と言いながら、ケータイを手に取ってから歩き出した俺を追いかけるようにして歩くレオたち。俺は送迎車をまだにしといてから、家には軽く食べてから帰ると連絡をした。そして俺が向かった先は別のカフェであったが、ここは本来大人のみ入ることが出来るカフェだったけど。

「な、なあ一真。ここに入るのか?」

「そうだけど、何か問題ある?」

「大ありよ。ここは私たち学生が入れるところじゃないところだわ。入っても追い出されるのがオチよ」

「まあ見てろ」

と言いながらも、俺を先頭にドアを開けて入る俺達。まあ中には大人だらけだったけど。ここは第一高校前の駅前から少し離れたところで、違うところでは学生でも入れて安いところだが、俺らが入ったところは大人しか入れないと言うより値段が高いからだ。お茶だけで安くて千円だし、本格的なところでもある。

「いらっしゃいませー。こ
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