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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈上〉
新入部員獲得合戦について
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で待機だそうで、深雪たちは市原先輩とお留守番だそうで。

「中条先輩が巡回ですか?」

「見かけによらずあーちゃんの魔法は頼りになるのよ」

「大勢が騒ぎ出して収拾付かない、というシチュエーションにおける有効性ならば、彼女の魔法『梓弓』の右に出る者はいないだろ。まあ今年度は君が居れば大丈夫だと思うがね」

現代魔法は技術であるので、多くの魔法が定式化されている。非公開の術式も存在するが、大多数の魔法が公開されデータベースに登録されている。それらの魔法は通常その系統と効果で識別されているが、独創性の高い魔法には固有の名称が与えられている。俺が使う『死神の刃』を改良したのは俺しか使えないけど。

「梓弓?正式な固有名称ではありませんね。系統外魔法ですか?」

「その通りだが、全ての魔法の固有名称を網羅しているのかい?」

「・・・・一真君、実は衛星回線か何かで、巨大データベースとリンクしているんじゃない?」

「そんな訳ないですよ。それにデータベースを管理しているのは、本社の奴らが網羅しているんじゃないんですかね」

とは言ってみたが、トレミーのデータベースには繋がっているため、俺の知らない魔法はほぼないと思う。それと会長が目を丸くしていたので深雪は吹きだしたくなる衝動であったが。現代魔法には燃えるや風が吹くというのは分析し分類されている。系統魔法は、4系統8種に属する魔法であって、分類できない魔法がある。知覚系魔法に無系統魔法、物質的ではなく精神的な現象を操作する魔法は系統外魔法と呼ぶ。霊的存在を使役する神霊魔法・精霊魔法から読心、幽体分離、意識操作まで多種にわたる。

「一真君お察しの通り、あーちゃんの『梓弓』は情動干渉系の系統外魔法よ。一定のエリア内にいる人間をある種のトランス状態に誘導する効果があるの」

「なるほど。俺の死神の刃みたいな感じですか、梓弓は意識を奪う訳でもなく意思を乗っ取る訳ではない。相手を無抵抗状態にはできなくとも、エリアに対する働きかける魔法だから、同時に多人数を相手として仕掛けることができ、興奮状態を鎮静化する魔法、ですか」

「正解よ。ホントにデータベースに直結並みなのね。一真君の死神の眼みたいに一瞬にして死を見せるのとかは精神干渉系魔法で制限かかるけど、学内ではOKだからね。集団戦だとその力はフルに活躍できるかもね。その前にエレメンツが役に立つわね」

系統外魔法は特殊な性質を持つので、四系統魔法以上に厳しく使用が制限されている。俺の電撃もそこに入るくらいので、雷童子みたいな感じだが。でも俺のは威力を抑えることができるから制限はないが。梓弓も死神の眼も使いようによっては、恐ろしい洗脳か恐ろしい死を与える道具となるが。こういう魔法の存在が知れば、利用しようと企む独裁政治家やテロリ
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