暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン15 鉄砲水と優しき闇
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ことで融合なしでの融合召喚を実現させたけど、このカードはその素材をデッキからもう一度引っ張ってくることができる!再び現れろ、グラン・モール!ネオス!」

 E・HERO ネオス 攻2500
 N・グラン・モール 攻900

「あ、あらら………」
「グラン・モールとネオスでダイレクトアタック!ドリル・モール!ラス・オブ・ネオス!」

 N・グラン・モール 攻900→清明(直接攻撃)
 清明 LP3200→2300
 E・HERO ネオス 攻2500→清明(直接攻撃)
 清明 LP2300→0





「………完敗した」
「まあまあ、清明。たまにはこういうことだってあるから大丈夫だよ、だってさ。ね?」

 まさかワンキルされるとは思わなかったのでさすがにちょっと落ち込む。隣で夢想が一生懸命慰めてくれてるけど、入学以来いまだに無敗とかいう文字通り無双の化け物デュエリストがそんなこと言っても説得力はないと思う。

「十代、強くなったね。僕も遊んでたつもりはないんだけど」
「へへっ、ありがとうな!ただ、一気に種類が増えたせいでこれまでの俺のデッキとの折り合いが難しいんだよなあ。どうせなら全員使いたいし」
「………デッキ枚数、60枚でもいいのよ?」
「いや、40枚に収まるようぎりぎりまで粘ってみるぜ」
「ですよねー」

 なかなか賛同者が現れてくれない60枚デッキの明日はどっちだ。メリットがほとんどないっていうのはすごくよくわかるんだけど、どれも大切なカードだから結局どれも抜けないんだよね。こればっかりはどうしようもない。
 とはいえ、やっぱりどこか寂しいもんだ。

「はぁ……」
「あれ?清明、それなに?なんだって」
「え?ああ、これか」

 ため息をついた拍子にポケットから顔をのぞかせた、トメさんからもらった三沢の手紙。せっかくだし、ここで開いてみようかな。

『あ、じゃあ私はこれで引っ込んでいよう』

 その声を最後に、チャクチャルさんの気配がすうっと消えていく感覚。薄く糊付けされた開け口を開くと、入っていたのは几帳面に折りたたまれた紙が1枚のみ。どれどれ。





 清明へ
 これをお前が読んでいるということは、おそらく俺は負けたのだろう。なので、それを前提として話を進めさせてもらう。
 まず第一に、今日までの俺は光の結社に本当に入ったわけではない。お前が地縛神の力で光の波動を防いだのと同様、俺もウリアの力で辛うじて洗脳を跳ね返すことに成功した。あれは今考えてもかなり分の悪い賭けだったが、わざと万丈目に負けるような真似をしたのもそのせいだ。
 本当はそうやって光の結社の内部に入り込み内部からしかわからない情報を送るなどしてお前たちをサポートしてデュエルアカデミアを取
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ