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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン15 鉄砲水と優しき闇
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なくなった。何となく同時に顔を見合わせて、

「戻ろうぜ、レッド寮に。俺、あそこに戻るのも久しぶりなんだよ」

 十代の言葉に、静かに頷いた。





「………なるほど、随分いろんなことがあったんだな。どうりで人数が多いと思った」
「十代がいなくなってから、もうこっちはてんやわんやだったからねー。ね、夢想」
「そうだったね、だって」

 所変わって我らがレッド寮、お茶など出しつつ情報交換タイム。さて、これでこっちにあったことはだいたい話し終わったはずだ。

「じゃ、次は十代の番ね。こんなになるまでどこほっつき歩いてたのさ」
「おう!それが話せば長くなるんだけどな………」





「………ってわけだ。どうだ、すごいだろ!なんてったってネオスは宇宙のヒーローだからな!」

 キラキラした目で興奮を隠そうともせずに話す十代。このひたむきさは、最近地縛神やらなんやらのおかげですっかりすれちゃった僕も見習いたいと思う。
 そしてこの話、他の人ならとてもじゃないけど信じられるようなものじゃない。いつの間にか宇宙にいて喋るイルカがいて人工衛星の中のカードでデッキを組んで変なロボットとデュエルをした?でも、十代の目を見ればわかる。これは、嘘をついたりからかったりしてる目じゃない。ふと横を見ると、夢想も同意見のようだ。そういう不思議なことがあるなんて、これだから世の中面白い。

「なるほどねぇ。さてと、十代。そんな面白そうな話を聞かせてくれたからには、当然やることは一つだよね?」

 光の結社は大至急どうにかしたい問題なんだけど、デュエリストとしての本能には抗えない。えー、と言いたげな顔をしていながらも決して止めようとはしない夢想も無論、そんな一人である。言いながら外していたデュエルディスクを腕にはめ直し、ぐっと腕を突き出してみせる。それが示す意味を、すぐに彼は察してくれた。

「おう、もちろんだ!部屋の中じゃ狭いから、外で勝負しようぜ」
「もちろん!」

 素早く外に出て適当に距離を取り、その位置でデュエルディスクを起動。同じく起動された十代のデュエルディスクと自動的に反応し、デュエルの準備が整った。

「「デュエル!」」

「先行は僕!ハンマー・シャークを召喚、そして効果を発動。自分のレベルを1下げて、手札からレベル3以下の水属性を特殊召喚する。キラー・ラブカを守備表示でターンエンド」

 ハンマー・シャーク 攻1700 ☆4→3
 キラー・ラブカ 守1500

「後攻は俺だな、ドロー!魔法カード、融合破棄を発動!」
「ゆ、融合破棄?」

 十代が取りだしたのは、いつもおなじみの融合に亀裂が入ったようなイラストのカード。

「おう、このカードは手札の融合とエクストラデッキ
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