入学編〈上〉
反対×挑発
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
夕方辺りになって下校時間ではあるが、俺と深雪は生徒会室へと行く。レオたちは「頑張れよ〜」という感じで送り出されたからか、風紀委員になっても問題はなさそうだけどあの副会長は反対しそうだな。あとは今後の展開としては模擬戦になるんだと思うが、一応CADをホルスターで左右の胸にあるが。属性使いでもある。属性はあるゲームで使われているタイプだ。炎、風、地、水は精霊術者と呼ばれているが、生憎この世界にはエレメンツ使いの末裔がいるくらい。それにこの力は俺が思った事を現実に出来る力だ。とまあこんな感じではあるが俺と深雪は生徒会室へと向かっている。IDカードを認証システムへ登録済みだからかそのまま生徒会室に入る。
「失礼します。織斑一真です」
「織斑深雪です」
「織斑?」
昼休みにいなかった服部副会長だった。入学式後に俺に睨んで来て、死神の眼を発動してしまうところだったからよく覚えている。
「妹・深雪の生徒会入りと私の風紀委員入りについて伺いました」
小さく風紀委員と呟いた副会長は、俺が二科なのか左胸には何もないのを見た後に素通りして深雪に声をかけた。
「副会長の服部刑部です。深雪さん、生徒会へようこそ」
と挨拶をしてから、くるりと向かいさっきまでいた位置に戻ったが。深雪には丁寧な挨拶で俺はシカトか、いい度胸だなこの小僧は。と思ったが、今は副会長より学年は下なので思い留まったけど。俺の眼と後ろにいる護衛の様子を見た会長と渡辺先輩は少し冷や汗をかいていた。あとは深雪の苛つきもあったがすぐに収まったが。で、気安い挨拶が飛んできたけど。
「よっ、来たな」
「いらっしゃい、深雪さん。一真君もご苦労様」
まあ会長にとっては身内扱いだけど、まさか渡辺先輩も軽い挨拶とは。気軽に手をあげた渡辺先輩にナチュラルに違いを見せた会長。
「早速だけど、あーちゃん、お願いね」
「・・・・はい」
中条先輩の呼び名は既に諦めているのであろう、一瞬哀しい顔をするが笑顔を見せて深雪を壁際の端末へ誘導した。護衛の沙紀と共に。
「じゃあ、あたしらも移動しようか」
入学して三日目か四日目にして、話し方が変わっているような。まあ入学式前に資料として見せた実年齢もあるが、入学して2日目で技量を見てくれたからなのか。
「移動とは?」
「風紀委員会本部だよ。色々見てもらいながらの方が分かりやすいだろうからね。生徒会室の真下が行くところだ。中で繋がっているんだけど」
「ほう。変わった作りなのですね。この学校をスキャンしたときもそう思いましたが」
「おやこの学校内をスキャンしたのかい?どういう仕組みなのかは後で聞きたいくらいだ」
そう言いながら席を立ちドアのところへ向かう渡辺先輩。行こうとしたところで制
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ