入学編〈上〉
反対×挑発
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法師は冷静を心掛けるべき、でしょう?」
「くっ!」
自分のセリフをそのままお返しされて悔しげにに息を詰まらせた。
「それに対人戦闘のエキスパートだと言いましたが、それが本当かどうかは御自分で確かめた方が早いと存じ上げますが。私の権限を使って取り締まる事もできますが、風紀委員に入ればそれが目立たなくなるだけどのことであり、妹の目が曇っていないと証明をするべきだと私は思います」
独り事のようにつぶやいた俺であったが、副会長には余計挑発されていると思ったのだろう。
「・・・・いいだろう。身の程を弁えることの必要性を、たっぷり教えてやる」
「生徒会長の権限により、2-B・服部刑部と1-E・織斑一真の模擬戦を、正式な試合として認めます」
「生徒会宣言に基づき、風紀委員長として、二人の試合が校則で認められた課外活動であると認める」
「時間はこれより三十分後、場所は第三演習室、試合は非公開とし、双方にCADの使用を認めます。といっても一真君は常備していますけど」
模擬戦を、校則で禁じられている暴力行為または喧嘩沙汰としないための措置。会長と渡辺先輩が厳かに形容して構わない声で宣言すると、中条先輩は慌てて端末を叩き始めた。最後の方に会長が言ったが俺は常備しているから、まあカモフラージュとして持っているけど、さてどう料理しようかね?サイオンの波で酔わせるのもアリだが、せっかくの模擬戦だから属性をたっぷりと使おうかなと思った俺であった。
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