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Angel Beats! the after story
C7
戦線旅行
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くんのトラウマスイッチがONだったから間違いないわね。

それにしても着物って……可愛いじゃない。

「あの椎名さんって何の動物が好きなんですか?」

かなでちゃんの何気ない質問。ここは注意するところだけど今回はナイスよ、かなでちゃん。

私たちは椎名さんの答えを待つ。椎名さんは少し考えた仕草をした後。

「可愛いものなら、なんでもいいんですが……強いて言うなら、犬ですね」

(((((椎名(さん)だこれ)))))

やっぱり犬が好きなのね椎名さん。何体もぬいぐるみ作ってたもんね。

「こちらでございます」

畳敷きに障子、別室もあり外には露天風呂が常備されている。流石に番組で紹介するほどの贅沢具合だわ。

岩沢さんたちは慣れてる感じでくつろいでいる。それに比べてかなでとユイは辺りを物色し始めている。私も物色したいけど!けど!リーダーとしての威厳が……。

まっ、結局物色したわよ。文句あるかしら?






「こちらです」

女将さんに案内された部屋は男四人には十分過ぎるほどの広さだった。

「ごゆっくりどうぞ」

女将さんが襖を閉めようとしたが少し止まって。

「この時間の温泉は一番風呂ですので御自由に入浴してください」

わざわざ一番風呂だということを言い残していくなんて、どうやら女将さんは俺たちを子供扱いしてるらしいな。

「今更一番風呂なんかで喜んだりしねぇよな」

「ふん。愚問だな」

「僕たちは大人ですからね」

「TKの言う通り俺たちは大人なんだよ」

女将の言葉に呆れる俺たち。

ボーンという時計の鈍い音が部屋に響いた瞬間。

「「「「一番風呂は俺だーー!!!」」」」

野生の力を解き放ち俺は全速力で温泉に向かう。

「風に風になるんだ!」



結果、怒られました。



旅館の華ともいえる温泉。

今は春。だから桜の木がライトアップされている露天風呂は神秘的な雰囲気を感じさせる。

「あ〜良い湯だわ〜」

「だな〜」

溶ける勢いで湯に浸かる。今日一日の疲れが吸われてるようで気持ちいい。

男四人で風呂に入ってるのは中々に暑苦しいがこれはこれで有りだと思う。

突然、女性の露天風呂が騒がしくなる。どうやらゆりたちも入ってきたらしく、話し声が聞こえてくる。

『あれ?ユイちゃん少し大きくなった?』

『いきなりどうしたの、しおりん?』

『どうしたもこうしたもない!ユイちゃん!』

『ヒャ!いきなり何するの。ぁあっ!ちょ、やめっててばぁあん!』

『みゆきちも触るかい?ユイちゃんのを』

『……遠慮しとくよ』

ど、どうやら竹の柵一枚向こうには楽園があるら
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