入学編〈上〉
生徒会室でのお昼×特例権限についての理由
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で、今は一緒に同居しているから。まあ血が繋がっていなかったら恋人にしたいと思いますね」
とそういう風に言ったので何とかなった。深夜ということは言わない方がよさそうだ。
「一真君は見た目は学生と見えるけど、大人な発言もするから一筋縄ではいかないわよ。とそろそろ本題に入りましょうか」
高校の昼休みは無限にある訳がない、既に食べ終わっているので口調を直した会長が言う。
「当校は生徒の自治を重視しており、生徒会は学内で大きな権限を与えられます。公立の高校では一般的な傾向です。が、今年度の一年生であるあなた達は生徒会や風紀委員のメンバーでなくとも権限が与えられています」
前者は既に分かっているので相槌として頷いた俺であるが、後者は俺らが入学する条件としての権限をもらったからだ。三年前の沖縄防衛戦でも俺らはそこにいた。まあ当事者である俺=総司令官は、国家同士との外交は行っていない。我らはどこにも属さないが、蒼い翼関係の者が戦闘に巻き込まれたら国は滅ぼさないが、戦闘部隊は滅ぼすようにしている。
「当校の生徒会は伝統的に、生徒会長に権限が集められています。大統領型、一極集中型と言ってもいいかもしれません。生徒会長は選挙で選ばれますが、他の役員は生徒会長が選任します。解任も生徒会長の一存に委ねられています。各委員会の委員長も一部を除いて会長に任命権があります」
「私が務める風紀委員長はその例外の一つだ。生徒会、部活連、教職員会の三者が三名ずつ選任する風紀委員の互選で選ばれる」
「という訳で、摩利はある意味で私と同格の権限を持っているんですね。さて、この仕組み上、生徒会長には任期が定められていますが、他の役員には任期の定めがありません。生徒会長の任期は十月一日から翌年九月三十日まで。その期間中、生徒会長は役員を自由に任免できます。そして一真君は特例として私や摩利と同じ権限を持っていますし期間限定はありません。そしてこれは毎年の恒例なのですが、新入生総代を務めた一年生は生徒会の役員になってもらっています。趣旨としては後継者育成ですね。そうして役員になった一年生が全員生徒会長に選ばれる、という訳ではありませんが、ここ五年間はこのパターンが続いています」
「あの、会長に質問があります。会長と摩利さんは同じくらいの権限を持っているのは知っていますが、なぜ織斑君まで権限を持っているんですか?」
「それは私も聞きたいところではあります。今年度の一年生は特例としての権限に銃火器とCADの常備に護衛が付くと、あまりにも特例すぎはしませんか?まるで要人という感じです」
上から中条先輩と市原先輩だ。まあ確かに俺らは特例な生徒だ、それに隣にいる護衛の者にもチラりと見る先輩方。
「まあそれについてはあとで答えますが、深雪さんには生
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