入学編〈上〉
会長からのお誘い
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今のは深雪に向けられた言葉だから、俺が答える側ではない。それなりに砕けた感じだったが、おそらく関係者だけだったら敬語になるんだろうな。
「はい、それは構いませんが・・・・」
「あっ、別に内緒話をするわけじゃないから。それとも、また後にしましょうか?」
そう言って、微笑みながら目を向けたのが一歩離れたところで固まった三人であってレオたちな。
「その方がいいでしょう。お昼に話してはどうでしょうか?内容は生徒会についてだと思いますが」
「ええ。一度、ゆっくりご説明したいと思って。お昼はどうする予定かしら?」
「本来なら食堂となりますが、昨日の件で目立つ行動をしたおかげで一緒に食べようとするとまたトラブルになります。それに深雪とは違うクラスですから、深雪のクラスメイトとまたとばっちりをするわけにはいかないので」
「そうね。変な事を気にする生徒が多いですからね」
チラッと見ると美月が頷いていた。それに俺らの一歩後ろにいる蒼太たちもだが、深夜に言ったら男子生徒の家に報復しかけたが、何とか止めたし。まあ昨日のを引きずっているようだけど、家に帰ったあとに真夜から聞いたがちゃんと厳重注意処分をしたようだ。そして織斑家には秘匿ではあるがとても強力な後ろ盾があるということを。
「じゃあ、生徒会室でお昼をご一緒しない?ランチボックスで良ければ、自配機があるし」
「生徒会室にダイニングサーバーが置いてあるのですか?正直驚きですね」
深雪も同じ事を言おうとしてたが、俺が先に言った。百年前なら高校に自販機は普通にあるし、食堂もあったが生徒会室にそのようなのが置いてあるのは聞いたことがない。外に自販機とかあるのなら、知っていたが。まさか中にあるとは。今の時代は空港の無人食堂や長距離列車の食堂車両に置かれているのは知っている。そういうのを自動配膳機と言うらしい。
「もしかして遅くまで仕事をするからですか?」
「当たりよ。大人が残業で働くみたいに、こちらも遅くまで仕事をするの。生徒会室なら一真君が一緒でも問題はありませんし」
「問題はありますよ。生徒会副会長にまたとばっちりを受けるのは勘弁ですな」
生徒会の事であまり言いたくはないが、これは言っておきたかった。入学式のときに睨まれたからな。一瞬死神の眼を発動しかけたが。
「副会長?ああ、はんぞーくんの事ですね。彼はお昼は部室にいますから」
と言われたので、俺と深雪で行くことになった。一瞬エリカたちも誘われたが、エリカがキッパリとした返答で断ったのだ。何か裏でもあるのでは?と思っていたと思う。まあまた一科生と揉めるのは勘弁願いたいし、そろそろ風紀委員に誘われるのかな?と思いながら昼を待った。そして話は終わり学校へ行くがレオたちの足取りは重い感じだ
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