入学編〈上〉
入学2日目の帰り道
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ら覗きこむように顔を出して、美月が会話に参加してきた。苦笑い気味の俺ではあったが。
「CADの基礎システムにアクセスできるスキルもないとな。大したもんだ」
「一真君、あたしのこれも見てもらえない?」
振り返りながらのレオとエリカ。
「うーん。あんな特殊な形状のCADはいじったことがないからな」
「やっぱり凄いね、一真君は。これがCADだって分かっちゃうんだ」
俺にあの警棒のをいじれと言われたら困るみたいな事を言ったら、伸縮自在の警棒をストラップみたいにくるくる回す。
「え?警棒、デバイスなの?」
注文通りな感じで美月がそう言ったらエリカは、満足げに2回頷いた。
「普通の反応ありがとう、美月。みんなが気付いていたら、滑っていたところだった」
それを聞いてレオは問う。
「・・・・何処にシステムを組み込んでいるんだ?さっきの感じじゃ、全部空洞って訳じゃないんだろ?」
「ブーッ。柄以外は全部空洞よ。刻印型の術式で強度を上げているの。硬化魔法は得意分野なんでしょ?」
「・・・・術式を幾何学紋様化して、感応性の合金に刻み、サイオンを注入することで発動するって、アレか?そんなモン使ってたら、並みのサイオン量じゃ済まないぜ?よくガス欠にならねえな?そもそも刻印型自体、燃費が悪過ってんで、今じゃあんまり使われてねえ術式のはずだぜ」
レオの指摘通りにエリカは目を開き、驚きと感心を半分にした表現をした。
「おっ、さすがに得意分野。でも残念、もう一歩ね。強度が必要になるのは、振り出しと打ち込みの瞬間だけ。その刹那を捉まえてサイオンを流してやれば、そんなに消耗しないわ。兜割りの原理と同じよ。・・・・って、みんなどうしたの?」
逆に感心と呆れ顔と言う感じでブレンドされた空気の中で、居心地悪さに聞いてきたエリカに言う蒼太。
「兜割りというのは、本来秘伝や奥義とかに分類されます。まあ一真様はそういう分類に入る技術も出来ますが、単純にサイオン量が多いより、余程凄いかと」
全員を代表して言った蒼太。ちなみに今はファストフードで食いながら話していたけど、蒼太と沙紀は護衛のため食べないが。何気ない指摘だったが、エリカの強張った顔は本気で焦っているとみるがな。まあ俺はエレメンツ使いと呼ばれているくらいだし。魔法ではないことだ。自然の精霊から力を借りることもする。
「一真さんや深雪さんも凄いけど、エリカちゃんも凄い人だったのね・・・・うちの高校って、一般人は珍しいのかな?」
「魔法科高校に一般人はいないと思う」
美月の天然気味な発言と今まで黙っていた雫がボソッと言った。的確なツッコミをありがとうと言いたいぜ。駅で別れることだったが、いつも何で帰るんだと聞かれたので黒塗りの送迎車
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