入学編〈上〉
口論からの攻撃×生徒会長と風紀委員長
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夕方になり全校生徒は帰宅時間になった。入学して二日目にして早くも行動を共にするメンバーが固まりつつもあった。これは迅速なのか拙速なのか分からんが。エリカもレオも明るく前向きで、美月も内気ではあるが屈託のない性格をしている。それに一科である深雪ともすぐに仲良くなってくれたことには感謝だな。きっと深雪は俺らをウィードという差別用語を言う奴ばかりのと一緒に行動していたのか、相当ストレスが溜まっているのが見てわかる。外見では分からないが兄であって父親の俺にはな。高校生活最初の友人が彼らで良かったと思っている。
俺らはあのあと他の実習室に行った。遠距離のもだが、近距離でのも最前列で見れた。というのも最初は最前列は一科生の一年生がいたのだが、俺らが前に行こうとしたら道を譲ってくれた一年。最前列にいた一科生は最初は二科生である俺らがここに来るところではないと言われたが、俺と蒼太が銃を取り出してからの脅しを使って最前列を確保した。終わったあと何か報復されるかと思ったが何も言われなかった。で、今に至る。俺らは正門にいて深雪を待っていたらまたあいつらがいたので、俺らはため息を出た。今回はCADを持っているが。
「ですから何度も申している通り、私はお兄様と帰る予定なんです」
「でもね織斑さん。部活や選択科目のことで色々と相談したいしさ」
「親睦を深めるためにも、これからブルームだけでどこか寄って行こうよ!」
とそう言われたら断れない様子の深雪だった。さてどうするかね。今の所は蒼太も沙紀も手を出していないが一触即発とはこの事だろうか。こちらはいつものメンツに沙紀は深雪の近くにいる、対してあちらは男子が4〜5人で女子が3〜4人。その内の二人はデータで見た事あるな。
「いい加減にしてください!深雪さんはお兄さんと帰ると言っているんですよ!他人が口を挟むところではないでしょう!」
とのことで今俺らの前には、レオにエリカと美月が壁となって深雪は俺の隣にいる。もし魔法を使おうとしたら即時に取り押さえる事が出来るし、当事者である俺なら不問にできるし厳重注意か、謹慎あるいは停学処分もできるが入学して2日目でそれはないと思ったが。相手は1-Aのだしな。まあ騒ぎが大きくなれば生徒会と風紀委員が出てくるのは間違いない。しかも昼休みで追っ払ったメンツだ。現状を分かりやすく説明するなら、深雪を待っていた俺らに、深雪にくっついて来たクラスメイトが難癖をつけてきたというのが発端なのだが、あの威嚇発砲したのに関わらず諦めないな。
「別に深雪さんはあなたたちを邪魔者扱いなんてしていないじゃないですか。一緒に帰りたかったら、ついてくればいいんです。何の権利があって二人の仲を引き裂こうとするんですか」
一科生の理不尽かつ傲慢な行動にキレたのが、意外な事に美月だった
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