入学編〈上〉
口論からの攻撃×生徒会長と風紀委員長
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さえた訳です」
「なるほど。ではその後に1-Aの女子が使おうとしていたのは何だ?」
「あれは閃光魔法で、かなり威力を抑えていましたから乱闘を止めようとして目晦まし程度にしたかったのでしょう。なのでそこの女子に対しては不問でお願いします」
「なるほど。やはりあの人の言った通りの人なんだな。展開された起動式を読み取る事ができると聞いたときは冗談かと思ったが本当のようだ」
起動式は、魔法式を構築するための膨大なデータの塊。魔法師は、魔法式をどのような効果を持つものであるかについては、直感的に理解することが出来る。魔法式がエイドスに干渉する課程で、改変されまいとするエイドス側からの反作用により、魔法式がどのような改変を行おうとしているのかを読み取る事が出来る。それ単独でのデータの塊に過ぎない起動式は、情報量の膨大さで展開している魔法師自身も、無意識領域内で半自動的に処理する事ができるのみ。起動式を読む、ということは、画像データを記述する文字の羅列から、その画像を頭の中で再現している。意識して理解するなど、普通はできないが、俺にはそう言うの無しで何の魔法かは分かる。
「実技はできるかは分かりませんが、分析は得意です」
「そうか。ならいいが、この取り押さえている男子共はどうするんだ?こちらでも不問にするかは出来るが、当事者は織斑だ」
「なら、今回は初犯ということで厳重注意で。あと俺らの事をウィードと呼んだりしたので、しっかりとこいつらの指導をお願いします」
「一応言っておきますが、生徒同士での教え合いは禁止ではありませんが、魔法の行使には、起動するだけでも細かい制限があります。この事は一学期の内に授業で教わる内容です。自習活動は控えた方がいいでしょうね。ただし、一真君に攻撃した者に対しては一真君の言う通りにします。摩利」
「ああ。織斑がそう言うなら、そう言う事にしておく。厳重注意なら部屋でやった方がいいな。という訳でそこの女子以外の取り押さえている者については厳重注意とした指導を受けてもらう!織斑家に反した事をしっかりと反省するように。以上だ。取り押さえている風紀委員は連れて行け。蒼太さんと沙紀さんが押さえている者も」
で、取り押さえた生徒は連れてかれた。渡辺先輩に証拠映像としてのデータを渡しておいた。これまでの発言や行動を撮っていたからだ。こうして口論からの発端にはなったがあの男子たち以外の者たちは不問になったのでよかったと思っている。まあ今後も棘のある言い方で来るかもしれないが、一応警戒はしておこう。渡辺先輩たち風紀委員は立ち去り生徒会の者たちも去って行った。
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