入学編〈上〉
口論からの攻撃×生徒会長と風紀委員長
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。道理は美月にある。それが分かっているからこそ、今のシステムに安住する者は、生徒、教師の区別なく、感情的に反発する。ここで明確なルール違反があったとしてもそれが美月たちの側のものでなければ、見て見ぬフリが一番だしそれが多数派だろう。学内のルール違反や法律違反だったとしても。
「だったら教えてやる!」
学校内でCADの携行を認められている生徒は生徒会の役員と一部の委員のみ。だが今年度だけだが、一年で携行を認められたのが俺らということだ。ちゃんと学校側に許可をもらっている。学外における魔法の使用は、法令で細かく規制されているし、CADの所持が校外では制限されていない。意味がないから。俺はカモフラージュのために携行していて、蒼太と沙紀はそんなのなくても取り押さえることが出来る。深雪に関しては言わなくても分かる。CADってのは、現代の魔法師にとっては必要不可欠な物。所持そのものは法令では禁じてないが、授業開始前に事務室で預けて、下校時に返却される。下校途中に持っていても別に不思議ではない。
「あれは特化型のCADか」
同じ生徒に向けられるとなれば、異常な事態であり非常事態だ。向けられたCADは攻撃力重視の特化型なら尚更である。あれは俺が持っている銃と同じ威力があるくらいのものだ。術式補助演算機には汎用型と特化型がある。汎用型は最大99種類の起動式を格納できる代わりに、使用者にかかる負担が大きく、特化型は起動式を最大9種類しか格納できない代わりに使用者の負担を軽減するためのサブシステムが備わっていて、より高速に魔法発動を可能とする。俺と深雪のは特別製で俺と深雪のは外見は汎用型と特化型に見えるが、両方とも使用者の負担を無しにすることが出来るシステムを採用している。これは蒼太と沙紀や俺らの部下は皆もだ。小型拳銃型のがレオにロックオンをされていたが突っ込んでいくレオ。仕方がないと思ったら、先に動いたのはエリカだった。
「ヒッ!」
悲鳴をあげたのは、森崎という生徒だった。その生徒の手にあったCADはエリカが持つ伸縮警棒により、弾き飛ばされた。あれはCADか?まあ千葉の人間は剣術は凄いというが、まるで剣術の心得ありという感じであったし正確に弾き飛ばした技量に俺は感心をした。
「この間合いなら身体を動かした方が速いのよね」
「それは同感だがテメエ今、俺の手ごとブッ叩くつもりだったろ」
「あら、何の事?オホホホホ」
「笑ってごまかすな!」
「レオ。起動中のCADを素手で触るアホがどこにいるんだ。魔法師の常識だろうが、エリカに感謝しておけ」
「そうですよ。他の魔法師の起動式を触って拒絶反応起こしたらどうするんです!?」
と言っている間に、他の男子たちがCADを使ってレオたちを攻撃されそうになったから俺らが前
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