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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈上〉
口論からの攻撃×生徒会長と風紀委員長
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わけだ。丁寧な物腰ながら、容赦なく正論を叩き付けた。今も美月は一科生を相手に、一歩も引かずに雄弁をふるっている。まあ本来ならここで照れる深雪だが、美月が言っていることに間違いはない。俺らは兄と妹であり父親と娘なのだから。そしたらますますヒートアップしていたが。まあ止めるのも俺らの仕事だけど。

「僕たちは彼女に相談することがあると言ったんだ!」

「そうよ!織斑さんには悪いけど、少し時間を貸してもらうだけなんだから!」

彼らの勝手な言い分には悪いが何も俺らとどうこう言う権利などない。邪魔をするなら排除するまでだという目をしていたが、レオはこう言った。

「ハン!そういうのは自活(自治活動)中にやれよ。ちゃんと時間が取ってあるだろうが」

エリカも皮肉成分ありまくりの笑顔と口調で言い返す。

「相談だったら予め本人の同意を取ってからにしたら?深雪の意志を無視して相談も何もあったもんじゃないの。それがルールなの。高校生にもなって、そんな事も知らないの?」

エリカ達が言っているのはまさしく正論だ。そういうのは休み時間とかでやればいいことだし、昼食も例えだ。深雪の意志を無視した事を発言したから、俺らの銃が火を噴いたという感じだ。まあエリカのは相手を怒らせることが目的のようなセリフと態度に、注文通りというか、予想通り男子生徒その1がキレた。

「うるさい!他のクラス、ましてやウィードごときが僕たちブルームに口出しするな!」

こいつらはホントにアホなのか?ウィードということを言うのは校則で禁止されている。まあテレビで言うなら放送禁止用語みたいな感じで、あとそれを俺ら織斑家の人間に言う事自体が根性あるなと言いたい気分だ。俺らの背後には零家、四葉家、七草家に蒼い翼。あとは武力介入のみだが、ソレスタルビーイングがいる。いくら日本にいるただの学生が俺らに文句を言うなど御法度なんだが。でだ、この暴言に真っ正面から反応したのが、予想通りの美月だった。

「同じ新入生じゃないですか。あなたたちブルームが、今の時点で一体どれだけ優れているというんですかっ?」

決して大声を張り上げていた訳ではなかったが、美月の声は、不思議と校庭に響いた。これはまずいことになったな。

「・・・・どれだけ優れているか、知りたいなら教えてやるぞ」

美月の主張は正論中の正論でもしこれが裁判とかだったら間違いなく美月が勝っていた。校内のルールに沿った正当ではあるが、あいつらの火を付けてしまったようだった。

「ハッ、おもしれぇ!是非とも教えてもらおうじゃねぇか」

一科生の威嚇とも最後通牒あるいは最後通告とも言うが。そういうセリフに、レオが挑戦的な大声で応じた。さっきもそうだが、どうやらレオは売り言葉を買い言葉にするような短気的なもののようだ
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