暁 〜小説投稿サイト〜
戦国異伝
第百八十一話 諸法度その十一
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
も対することが出来る」
「あの一千万石を越える織田家にも」
「確かに」
「かろうじてじゃがな」
 それでも、というのだ。
「それが出来ておる」
「その我等が勝つか負けるか」
「天下はそれ次第ですな」
「そういうことじゃ、武田か上杉が残ればそれでまた天下は治まる」
 彼等が治めて、というのだ。
「あの二人でもな」
「天下は治まりますか」
「あの二人の御仁でも」
「出来る、どちらにしろ天下は治まる時に来た様じゃ」
 戦国からだ、そうなったというのだ。
「もう戦は終わりじゃ」
「遂に、ですか」
「この長く続いた戦国も」
「そうじゃ、ではな」
「そこからも見据えて」
「我等は」
「動いていくぞ」
 こう言ってだった、元就は織田家との戦に備えるのだった。そこから先のことも考えながら。
 天下は分け目の時を迎えていた、その中でどの者達も動いていた。複数の色が混ざり合おうとしていたのである。


第百八十一話   完


                              2014・5・8
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ