第百八十一話 諸法度その十一
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も対することが出来る」
「あの一千万石を越える織田家にも」
「確かに」
「かろうじてじゃがな」
それでも、というのだ。
「それが出来ておる」
「その我等が勝つか負けるか」
「天下はそれ次第ですな」
「そういうことじゃ、武田か上杉が残ればそれでまた天下は治まる」
彼等が治めて、というのだ。
「あの二人でもな」
「天下は治まりますか」
「あの二人の御仁でも」
「出来る、どちらにしろ天下は治まる時に来た様じゃ」
戦国からだ、そうなったというのだ。
「もう戦は終わりじゃ」
「遂に、ですか」
「この長く続いた戦国も」
「そうじゃ、ではな」
「そこからも見据えて」
「我等は」
「動いていくぞ」
こう言ってだった、元就は織田家との戦に備えるのだった。そこから先のことも考えながら。
天下は分け目の時を迎えていた、その中でどの者達も動いていた。複数の色が混ざり合おうとしていたのである。
第百八十一話 完
2014・5・8
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