入学編〈上〉
ガイダンス(2)
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末って、何か古そうだね」
「ん?ああこれ。これは俺らだけの通信端末だ、電波が独自のもんだから例え盗聴されても意味がないようにしている。まあ友人からの電話もこれでやっている」
「へぇー。けっこう警戒はしているんだ」
と言ってから電話に出た。ケータイは昔で言うガラケーだし、こういうタイプのは販売停止したものだ。で、電話の相手は七草会長で場所はこれから行く射撃室に来てくださいと言われた。まだ午後からの実習までかなり時間あるが何をするのか、気になったがケータイをしまって空間にしまった所を見たレオ。
「電話の相手は誰だったんだ?あとさっきまであった通信端末が消えたように見えたが」
「相手と場所はさっき話していた射撃室だ。何かお呼ばれされたのでな、俺と蒼太は食い終わったから俺らだけ行くよ。レオたちは後から来いよ」
レオたちは相手は誰なんだ?と顔をしていたが、またあとでと言ってから片付けてから射撃室に行った。観客室ではなく実際やるところにな。蒼太は観客室に行ってレオたちが見るための確保をしておけと言って。そしたら待っていた人物はいた。
「来ましたか、織斑君」
「呼ばれてきたのですが、そちらは?」
「私は風紀委員の渡辺摩利だ。先ほどはすまない事をした」
「いえいえ。ああいうのを取り締まるのも俺らの仕事なので、そしてあなたは確か十文字家の者ですか?」
「いかにも俺は十文字克人だ。部活連の会頭をしている。織斑を呼び出したのは、俺達がどの程度の実力を持っているか調べたいと思ってな」
「なるほど。私は本来なら一科に入るのに、二科にしたことですかな?」
「まあそういうことだ。ここは魔法による射撃場でもあるし、実弾での拳銃による射撃場でもあるのよ」
なるほどな。通りで射撃場では見ない的が置いてある訳だが、俺にいい考えがあるのを思い出したので言ってみた。
「会長。的当てより力を見せた方がいいのでは?ここには「鉄壁」の二つ名を持つ十文字先輩がいる。幸いここには私たち以外の人はいない。せっかくだから見せても構いませんよ?」
「面白いわね。では十文字君、お願いしていいかしら?」
「俺も織斑の力、ぜひ見せてほしいと思ってな」
と言ってから、十文字先輩がファランクスを発動中に俺はいろいろとやってみた。風による斬撃を飛ばしたり空気の塊を放ったり、各エレメンツによる最強技を。そしたら何とか持ってくれたが、さすが鉄壁と呼ばれる十文字先輩だ。
「なるほど。織斑のは現代魔法ではなく百年前に開発されて中止となったエレメンツの末裔なのか?」
「それは違いますよ。私のは全ての属性を使えるエレメンツ使いで、百年前からいた男ですよ」
「まるで零社長と同じではないか!」
「おっと今のは秘匿
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