入学編〈上〉
ガイダンス(1)
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科と二科はケジメ付けた方がいいよ」
「なんだと!『レオ落ち着けって』分かった」
「蒼太に沙紀、何とかしろ」
と言って沙紀は深雪をこちらの席に座るよう促してから、蒼太はこちらに来させない様に壁となった。
「あなたたちが一科であれど、我々の要人に対して失礼なのでは?」
「なんだと!いくらここが校内だからと言って、二科の生徒に護衛をついてる時点で役に立たないと思うけど!」
「ここが例え校内であろうとも、我々は護衛する身であり一真様は深雪様との約束をして食べるのですから。あなたたちにどうこう言われる筋合いはありません」
補欠の癖にと大きな声と共に銃声が聞こえた事に食堂は騒ぐ。銃声のもとは俺と蒼太による威嚇発砲だった。すぐに風紀委員の役員が来るが俺らの事を見ても見守るだけだった。それは俺らの事を要人扱いとして見ているからだ。そして俺は銃口を深雪のクラスメイトに向ける。
「なぜ俺らが威嚇射撃しても、風紀委員が手を出さないか知りたい?知るのなら風紀委員に聞けばいい事だ。ここは校内だからお前らはCADを使用してはいけない事になっているが、俺らには使用してもいいと学校側から許可をもらっている。騒ぎを大きくしないために、護衛の者に頼ったのだが。早くお前らが行かないと騒ぎが大きくなる。さっさと立ち去るがいい」
意味を知ったのか、周りを見ると二科生と風紀委員が主に睨んでいた。俺も二科生だが、同じ二科生でも俺は特別な者として見ている。まあ銃を撃っちまったからかなり目立つ行動をしてしまったが、まあいい。いずれ俺らの後ろ盾を言えばいくら一科でも文句はあるまい。立ち去れと言ったら一番前にいた男子から睨まれたが、銃をしまうまでそいつらが立ち去るのを見ていた。
「というわけで深雪よ。昼食を持ってきなさい」
「私が深雪様の分を取りに行きます。蒼太はあそこにいる風紀委員に説明を」
「分かっている。たく、これだから見下している者に対してこうなるんだ」
と言いながら、蒼太は風紀委員に説明をしに行った。そして説明を終えると、沙紀が戻ってきておりエリカの隣に深雪と沙紀が座った。俺は食いながら蒼太の帰りを待っていたけど。
「風紀委員に説明をして参りました」
「お帰り。何か言ってた?」
「いえ。ただ一科が二科の事を差別用語で呼ぶことに関しては申し訳ないと言っておりました」
「俺達は気にしていないからな、それよりレオ。売り言葉を買ってどうするつもりだったんだ?」
「スマン、ついカッとなってしまった。にしても一真の力は本物だな」
「そうそう。護衛付きって聞いたときは権利とか持っていない護衛の者だと思っていたけど、本物なんだね」
「蒼太と沙紀は俺達を護衛するためだが、俺は守られる側であり守る側でも
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