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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈上〉
ガイダンス(1)
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い道具であり、硬化魔法は素材の性質を熟知しているかどうかで効果は違っている。レオは見た目よりはるかに自分の適性、進路を熟知しているようで。

「工作室の見学でしたら一緒に行きませんか?」

二人の話がまとまったところで、こちらに来た美月からのお誘いだった。

「柴田さんも工房の?」

「ええ・・・・私も魔工師志望ですから」

「あっ、分かる気がする」

美月の隣にいたエリカがそう言っていた。レオはわざとらしく顔を顰めたけど。

「オメーはどう見ても肉体労働派だろ。闘技場へ行けよ」

「あんたに言われたくないわよこの野生動物」

売り言葉に買い言葉。よくやる子供の喧嘩と大して変わらないな。

「二人とも今日会ったその日に喧嘩はよくないぞ」

この二人は相性がいいのでは思ったが、まだ口喧嘩をしていたので美月はエリカを無理やり行かせた。俺もレオを止めながら、手を引っ張って工房に行った。俺の後ろから護衛である蒼太もついて来たけど。工房に行ったあとに昼食となった。無論護衛である蒼太も一緒に食べる事になったし、予定では妹である深雪と護衛である沙紀も一緒に食べるので席を二人分空いている事に疑問を持つレオたち三人。

「工房見学楽しかったですね。ですが、なぜ蒼太さんの隣に二人分の席を確保しているのですか?」

「それ俺も気になった。護衛の蒼太さんならまだしもあと二人分の席を空けさせるのは誰待ちなんだ?」

「まあ工房は有意義な時間帯であった。妹と一緒に食べる約束をしていてね、妹の深雪と護衛の沙紀の分を空けさせたのさ」

「なるほどな。護衛付きということは、そういう意味でも一緒に食べられると思っての事か。それにしてもあんな細かい作業、俺に出来るかな?」

「妹さん思いなんだね一真君って。まあ護衛付きともなれば一科生が二科生と一緒に食べる事も出来ちゃうんでしょう。それにアンタには無理に決まってんでしょ」

「何を!」

とまた喧嘩し出したけど、まあ喧嘩するほど仲がいいと言うけどこれも死語なのかな?と考えているとこちらに来る気配が二つ。

「お兄様!お待たせしまってすいません」

「深雪か」

「あの人がお前の妹さん?あとその後ろが護衛の人か」

と深雪と一緒に沙紀も来たようだ。エリカの隣を二人分確保したのはそういうことで。

「はじめまして、織斑深雪と『織斑さん』うん?」

「もっと広いところに行こうよ」

「邪魔しちゃ悪いわよ」

「いえ、私はここで食べるとお兄様と約束してましたから」

と言ったら同じクラスメイトなのか、差別用語であるウィードを言い、一緒に食べるなんてやめるべきだと言った。そしたらエリカは少し苛ついたが。まあそのために護衛を付けたのだから。

「一
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