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鎧虫戦記-バグレイダース-
第三章 地球編 アジア 中国
第12話 中国が悪いことばかり考えているというのは偏見だ
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しい!
 急いで抜けないとやばいぞ!」

 ガササッ ガサッ ガサガサッ 

「迅さん、周りにたくさんいるよ!」
「いつの間に囲まれたんだ‥‥‥?」
「嘘だろオイ!オレはみんなと違って援護専門だぞ!!」

『‥‥4‥‥11‥‥19‥‥28‥‥34‥‥‥まだまだ増えるな‥‥‥』 

―――数の力にある。

迅はみんなに全力で叫んだ。

「逃げろォォォォォォォォォォッッ!!!」

無数のアリ軍団が襲いかかって来た。



    **********



「そんなヤツが来るのか‥‥‥」

リオさんは腕を組んだ。

「能力については未知数だが、警戒していれば
 お前らの実力なら大丈夫だろう」

 ガサガサガサ ガサガサ

草を抜ける音が無数に聞こえて来た。

『何か来る‥‥いや、追いかけられている?』

アギトはそう推測したその瞬間。

 ズザァァァァァッッ! ゴロゴロゴロ‥‥‥

「うわああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

4人がここに飛び込んできた。

「リオさん!」

アスラはすぐに立ち上がり駆け寄った。

「まだアイツ等は来てないのか?」
「何だ、アイツ等って?」

リオさんは周りの殺気に気付き、状況を察した。

「‥‥よりによってコイツ等か」

いつの間にか奴らに追いつかれていた。

「コイツ等はコンビネーション能力が非常に高いタイプの"鎧虫"だ。
 だが、6人いれば何とかなるはず‥‥‥っていないッ!!!」

アギトはいつの間にかこの場を退散していた。
リオさんは頭をかきながらアギトへのグチを放った。

「何でこのタイミングでいなくなるかな‥‥‥クソッ!
 いない奴にどうこう言っても仕方ねぇ、やるぞみんな!!」

リオさんは軍服を脱ぎ捨て、右肩を露出させた。
アスラは腹部に、マリーは胸元に、リオさんは右肩に手を添えた。

「おうッッ!!!」
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