第三章 地球編 アジア 中国
第12話 中国が悪いことばかり考えているというのは偏見だ
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た)
ボゥゥゥッ モクモク‥‥‥
炎の先から煙がモクモクと上がり始めた。
「誰か起こしてくれたっていいのに‥‥‥‥」
リオさんは煙を見ながらつぶやいた。
ちなみに今を時間で表すなら9時47分である。
3回起こしたがリオさんは起きなかったので置いて行かれたのである。
『さてさて‥‥‥‥誰だ?俺の後ろにいるヤツは‥‥‥‥‥』
**********
「きゃ〜〜くすぐったいよぉ」
オオカミがマリーのほっぺをなめている。
「かなり人に慣れているのか?まぁ危なくないならいいけど‥‥‥」
迅はこの光景を見ながらつぶやいた。
「迅さん、私このコに名前付けたい!」
マリーは迅さんに訊いた。
迅は少し考えたが、すぐに答えた。
「えーーーーっと‥‥‥‥‥いいんじゃないの?」
「やったぁーーーッ♪」
マリーはオオカミの顔を見た。
オオカミは風邪気味なのかハナが垂れていた。
少しとぼけた顔をしているようにも見える。
「じゃあ‥‥‥“ハナミズ”!!」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
迅はもう言葉も出なかった。
オオカミもあまり喜んでいるようには見えなかった。
漫画的に言うなら‥‥‥‥‥大きな汗マークがついてる感じだ。
オオカミはマリーの腕を抜けて、森の奥へと逃げていった。
「あ〜〜あ、逃げちゃった。何でだろ?」
『名前のせい‥‥‥‥じゃないの?』
迅はあえて口には出さなかった。
「お〜〜〜い、迅〜!マリちゃ〜ん!」
アスラが2人の元まで走って来た。
ここは草原で森と森の間にある。
高いところから見ればちょうどその真ん中のところに4人は集まった。
「今なんかいなかった?」
マリーは向こうを指さして答えた。
「さっきまでオオカミさんと遊んでたの。でも向こうに逃げちゃった」
「オオカミ?」
アスラとホークアイは首をかしげた。
迅はもう一度オオカミについて説明した。
「そんなのと会って大丈夫だったのか?」
アスラは訊いた。
「私のほっぺを舐めてくれたんだよ」
マリーはニコニコしながら言った。
「お名前も付けてあげたんだよ!」
「へぇ、何て名前?」
「“ハナミズ”!」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
アスラとホークアイは顔をそらした。
山の間から煙が立ち上っていた。
**********
「遅いなぁ‥‥‥‥」
リオさんは組んだ枝を木の棒でつつきながらつぶやいた。
つついた時、少しだけパチパチと音がした。
「寂しい‥‥‥‥」
秋の風が妙に冷たく感じた。
「‥‥‥‥さっきから悲しい表現が多い
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