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ロックマンX〜5つの希望〜
第三十三話 Stage Select
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!!」

年齢がアクセルとルナと近いパレットは必然的に2人と親密になっていた。
友達を失いたくはないためにパレットも今すぐにでも出撃しそうな勢いである。

エイリア「落ち着いて2人共、今は策を練る時なのよ。エックスとゼロは意識不明でアクセルは敵に捕われた。イレギュラーが8体もいる。私達がエックス達の代わりにイレギュラーを退けなければならない…。ルイン達ばかりに戦わせるわけにはいかないもの…」

エイリアの言葉はルナとパレットに冷静さを取り戻させるのには充分であった。

ゲイト「さて…僕からの報告だが…」

空気が少しだけ和らいだのを感じたゲイトはすぐにエックスとゼロの容態について報告する。

ゲイト「エックスとゼロは新型のシグマウィルスに侵されていた。幸い治療が早かったから、僕が製作したワクチンプログラムを投与するだけでウィルスは除去出来た。」

ルイン「本当に?」

アイリス「良かった…」

安堵するルインとアイリス。
かつて世界を震撼させたナイトメアウィルス事件を起こした天才科学者。
いくらゼロのDNAデータがあるからと言って、ナイトメアウィルスを造り上げた彼に取って、ウィルスやワクチンは彼の土俵だ。

ゲイト「しかし2人受けたウィルスダメージはかなり深刻だ。少なく見積もっても2〜3日は目を覚まさないだろうね」

2〜3日。
それは人によっては短いと感じる時間ではあるが、戦争が勃発した現状でそれはかなりのハンデだ。
シグナスは憔悴をおくびにも出さなかったが、やはり瞳の奥には苦渋の選択をせざるを得ない暗い影が潜んでいた。
無言で向ける視線にはエイリア達が映っている。
エイリアは無言で頷くとエックスとゼロがいる治療室に向かった。






































エイリアは治療室に入ると、エックス達の寝顔を見た。
ゼロは彫像のように整った顔で寝顔にさえ鋭さを感じた。
凝視すれば、その気配だけで目を覚まし、斬りつけてくるのではないかと感じさせる容貌である。
逆にエックスの寝顔は、穏やかさを感じさせた。
肉体的に成長しえないレプリロイドの、精神面での成長によって大人びた寝顔。
普段は引き締まった表情ばかりのエックスも意識を失うことで力みが取れて、幼さを残した柔らかな寝顔であった。

ルナ「出撃が決まったぜ」

不安そうに治療室に入るルナ。
エイリアは彼女に振り返ると笑みを返した。
アクセルの身を案じている彼女はどこか不安定そうに見える。
生死も分からず、どこにいるのかも分からない。
それが彼女の不安に拍車をかけた。

エイリア「アクセルなら大丈夫よ」


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