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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
二話 転生します。後編
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「じゃあ、気をつけてね〜」
ヒラヒラと手を振るアテナを警戒する。テンプレなら、床に穴が空いてボッシュートを喰らう。こんな奴にそれはされたくないので身構える。
『はーい、どうも〜。』
陽気な声が響き、ズッコける。
バスが私の隣に停まるとそこから添乗員の格好をした小悪魔が降りてくる。
まさかの魔界発現世行デスガイドさんですか……。
アテナは上手くいったとニシシと笑っている。屈辱だ……。
『え〜と、優希さんですね?じゃあ、ARCーXの世界に向かうのでバスにご乗車下さ〜い。』
やっぱり、このバスが連れて行ってくれるのか。まぁ、ボッシュートよりマシだが……まさか、魔界に連れて行かれないよね?
一抹の不安を残しつつ、バスへと乗車する。バスの行き先表示が【遊戯王ARCーX】となっていた。多分、大丈夫……なはず。
「じゃあ、行って来ます……いや、逝って来ます!」
「字が違う??」
◆◇◆
バスに乗ってからどれくらい時間が経っただろうか……。窓の外から見える景色は薄暗く霧がかかっていてよくわからない。それにバス内は私とデスガイドだけで、デスガイドに至ってはニコニコしながら此方を見つめてくるだけだし……。気まずい
ていうか、このバス誰が運転してんだろ……。あっ、ちゃんと運転手は居るね。鬼だけど
「あの〜、どれくらいで着くんですか?」
恐る恐る聞いてみる。あの子、終始笑顔で見こっちをてくるから怖いだよ……。顔は可愛いけど
『う〜ん、それはわからないんですよね。いつもは現世に彷徨ってる魂とかを魔界に連れて行ったり、現世に用がある人?悪魔?を連れて行ってたりするので。今回は特別にアテナさんのお願いということで特別行路をとってるわけですし……。それに、本当は……」
そこで一拍置くと、
『優希さんをお持ち帰りしたいくらいなんですよね♪』
ゾクゥゥと背中に冷水を入れられた様に悪寒が走り、冷や汗が流れる。
な、何この娘、爆弾発言してくれてんの??こんな可愛い顔して、百合??だからさっきからこっち見つめてくるのか!どおりで寒気がするわけだよ??
核爆弾並の発言で一気頭の中が混乱する。
『いやぁ、優希さんって、私の好みどストライクなんですよね♪それに魂の放つオーラもいい感じですし〜。お家に持って帰ってあげたいです〜』
いやんいやんと顔に手を当てて恥ずかしがるデスガイド。
もしかして、マジで私お持ち帰りされちゃう??ヤダよ、あの子のお人形さんとかになりたくないから!
『まぁ、しませんけど』
よ、よかった〜。
その一言を聞いて安堵の息を吐く。
『その代わり……』
あっ、嫌な予感がする
『私を連れて行って下さい
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