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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈上〉
入学式(2)
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からな。俺は挨拶返しをすると七草会長は微笑みを崩さないでいる。今の所、俺が年上の者だと知っている人物だからか。

「お兄様、その方達は・・・・?」

「俺と同じクラスになった者だ。柴田美月さんで、こちらは千葉エリカさんだ」

「そうなのですか。初めまして、織斑深雪と申します。兄共々よろしくお願いします」

どうやら答辞後からお世辞の集中砲火を逃れてストレスはなさそうだった。他の一科生や生徒会の奴らが色々と聞いていたようだが、それを止めたのは沙紀と青木らしい。他の来賓者達と一緒だが、流石の世界一有名な会社の副社長やその他諸々の社長とかに言われて下がったそうだ。

「こちらこそよろしくね、ねえねえ深雪って呼んでいい?」

「ええ、どうぞ。お兄様と同じだから区別が付かないでしょう」

俺は深雪とエリカ達の間にいたが、蒼太と沙紀は俺の左右隣にいた。三人の少女と言うよりエリカがフレンドリーな感じではある。初対面の俺とかでも。それに俺らの装備を見ても驚かない様子だったし。

「あはっ、深雪って見掛けによらず、実は気さくな人?」

「貴女は見た目通りの、開放的な性格なのね。よろしく、エリカ」

俺もだが、深雪も来賓者から守ってもらった形になるからストレスは溜まっていない様子だった。エリカのあの性格ならすぐに仲良くなりそうだが、こちらを見ている一科生が気になるな。女子生徒同士の話になるから俺らは置いてけぼりだが、こう言うのもいいだろう。今まで学校での友達というのはいなかった。全て俺ら部下ばかり。

「それより深雪。生徒会の方々の用事は済んだのかな?まだだったら適当に時間を潰すが」

「大丈夫ですよ。今日はご挨拶させて頂いただけですから。深雪さん・・・・と、私も呼ばせてもらってもいいかしら?」

「あっ、はい」

七草会長から話しかけられて、深雪は笑顔から真顔に戻して頷いた。

「では深雪さん、詳しいお話はまた、日を改めて。沙紀さんもまた」

七草会長は、笑顔で軽く会釈して深雪の護衛をしている沙紀にもそう言ってから講堂を出て行こうとした。だが後ろに控えていた男子生徒が七草会長を呼び止めたが、あれは生徒会副会長だったか。それも一科生のエンブレム付き。

「しかし会長、それでは予定が・・・・」

「予めお約束していたものではありませんから。別に予定があるなら、そちらを優先すべきでしょう?それにそちらは護衛を付けている意味も分かっているでしょ?」

護衛付きというキーワードで引き下がる副会長。護衛の役目は、要人を守る事や要人同士での会話や一緒に食事や帰る事をあちらから拒否権利を持ってない。もし一緒に帰ろうとしても、一科生生徒が俺に文句を言い暴力や自衛目的以外での魔法は校則以前の問題でそれは犯罪行為になるから
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