入学編〈上〉
入学式(2)
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すぐに深雪と一緒に帰る約束をしている。
「・・・・織斑君の妹なら、さぞ可愛いんじゃないの?」
「妹さんってもしかして・・・・新入生総代の織斑深雪さんですか?」
「そうだ。護衛付きというのでもう知っていると思ったが。こいつがいるから」
俺は蒼太を指差して言った。護衛付きという事がどういう意味かは、全校生徒は知っているだろう。例え俺が二科生だったとしても護衛は元々要人を護衛したりするもんで、例えば蒼い翼の社長や関係者を護衛したりする。
「ああそういえばいたわね。女性だったけど、もしかして双子?」
エリカがそう訪ねてきたから一応設定として、考えてきて正解だったなと思った。
「よく訊かれるが双子ではない。俺は四月生まれで妹が三月生まれ俺や深雪が前後ずれても同じ学年ではないよ」
「ふーん・・・・やっぱりそういうのって、複雑なもんなの?」
設定として優等生の妹と劣等生の兄という感じだが、裏では最強の座は俺だ。まだ実現できていない重力制御型熱核融合炉・汎用的飛行魔法・慣性無限大化による疑似永久機関というのは、魔法という技術を使って初めて実現される事だ。
俺はもう実現しているが、技術として発表していないからまだ俺らしか扱えてない。核融合炉はCBで言うならフリーダムやジャスティスに搭載されている核エンジンみたいなもんだし、飛行魔法は風術でCBはISを使って空を飛ぶ事が可能であとMSもな。疑似永久機関は、俺らで言うGNドライブだろう。MSやISに搭載されているけど、人のみの対象でも可能だ。俺は無限大に魔力を保っていられる。
「複雑かどうかは知らんが、護衛付きが俺が一人目なら二人目はあの時でもう分かる事だろうに」
「名字も珍しいし、何よりオーラが似ていますから」
なるほど。俺や深雪のは血の繋がった兄妹(親子)だからか、それとも目がいいのか。まあ今は気にしないでおこうか。そろそろ妹がこちらに向かってくるからな。
「お兄様、お待たせ致しました」
「一真様。お待たせしまってすいません」
講堂の隅っこで話をしていたら、背後から声がかかったので振り返ると深雪と沙紀だった。人垣に囲まれていたようだったが、沙紀の機転による抜け出してきたようだった。やはり護衛付けて正解だ。じゃないと変な目で見られるし、こちらも睨み返したいがやってしまうと死のイメージを残してしまう。
社交性に欠ける訳でもなく、奏の教育のお蔭か。世辞や愛想笑いをしないで、落ち着いた感じで断りを入れていたと聞いた。待ち人は予定内の人物もいたが。
「こんにちは、織斑君。また会いましたね」
「これはどうも。七草会長」
人懐っこい笑顔と言葉遣いに一瞬タメになりそうだったが、ここは敬語を使った。周りから見ても先輩と新入生だ
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