追憶編
終幕後
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
恩納基地内には入れないと思うし、恩納基地前には遺族と遺体を運ぶ者達で溢れ返っていたが、我が降り立った所で道を空けてくれた。中に入り、遺体収容所に着いた我を待っていたのは予想通り風間大尉と真田中尉だった。
「ここには何用で来られたのですかな?創造神黒鐵様」
「我の用はここにいる遺体だ。これで全員か?」
「もう少ししたら全員になるかと。それが何か」
「だったら我はここで待たせてもらう」
と言って我は立ちながら遺体を運ぶ者達で溢れていたが、全員収容されたのを見た我は言った。
「無実なる民よ。我の声を聞いて甦れ!死者蘇生発動!」
と光り輝いた。光がやむとそこには遺体だった者達が次々と立ち上がった。撃たれたも治り。傷もない事からまるで撃たれる前となっていた。
「あれ?俺は死んだはずでは」
「あ、あなたー!」
「僕はどうなったの?」
「奇跡だ!死んだはずの者達が蘇った!?」
「我の仕事は終えた。復活した者達よ、我に感謝するが良い。我は無実な者達を早々黄泉の国に送るつもりはない。お前らは若いが、また無駄死にしないよう常に努力しながら生きるがいい。さらばだ」
言いながら恩納基地を去った我。遺体収容所の血の匂いもなく清潔感ある部屋になっていたのは、我が去ってからだ。女神雪音も名護市に住む民を蘇生させたようなので、我達は一度トレミーに帰還した。雪音と合流後空間切断で姿を消したのは昼頃だった。
「ふぅー。久々に神の力を使ったから疲れたー」
「私もです。これが力を使った後の疲労感ですか」
「一真さんに深雪さん。お疲れ様です」
「ありがとうフェルト。仕事をした後の飲み物は美味い」
佐渡島海峡でも活躍したらしいが、それはまた後で聞くとしよう。十一日からあっという間に五日が経った。あの後トレミーで休憩してから、別荘に戻った俺と深雪だった。別荘にいた深夜と穂波さんは静かに待っていたようだ。
次の日から、物資補給を大企業である蒼い翼が主にして補給を行った。食べ物や必要な生活物資を届けに来た。もちろん俺達がいる所にも来たが、生存確認としてと俺の指示によるモノだ。蒼い翼CEOの姿は、未だ不明で名前だけは半世紀前から公表をしている。
噂ではもう死んでいるのではというのが流れているが、蒼い翼はそれを否定している。何故なら俺がCEOだからなのさ。落ち着いた沖縄となり俺達は家に帰る事ができたのが、五日後だった。
「やっと帰れるな。家族旅行のつもりが、とんだとばっちりだった」
「まあ仕方がないじゃない。これも一真さんが仕組んだ事じゃないの?」
「お父様は仕組んでなどいませんよ。お母様」
「奥様の言う通りかもしれませんが、歴史通りに動くのもよろしいかと」
「あ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ