第一章
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だ、メイクかい」
「顔にそれに髪型にファッションに」
笑顔はそのままでさらに話すのであった。
「そういうのをしています」
「つまり全部だね」
「はい、全部です」
また言う彼だった。
「それが今の僕のアルバイトです」
「何か変わったアルバイトだね」
「そうですか?けれど自信はありますよ」
「そこまであるんだ」
「はい、あります」
そうしてであった。実際にスーツのポケットからあるものを出したのであった。それは簡単な化粧道具だった。先生にそれを見せたのだ。
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