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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
追憶編
状況分析×反逆者
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る事は知っているが、俺達が敵を倒すしかない。関係ない者達の命まで散らせたくないし、あの屑とその家族を連れて行け」

と言ったら屑野郎は先に案内をしろとの事。そしたら4人の兵士達は小声で相談を始めた。

「一真さん。ここにいるのも時間の問題と思われますが?」

「俺の勘が告げている。コイツらと行くよりここにいた方が安全だと」

「勘ですか。なるほど」

「私もそう思うわ。これは私と一真さんの直感だと思うわ」

詳細省くが、俺らはコイツらを信用するなとの直感が働いている。深夜は『忘却の川の支配者』の異名で畏怖された深夜の『直感』だ。俺は神の勘、的中率は十割当たるし外れた事はない。なので深雪と穂波さんは緊張感を取り戻した。

深夜の得意魔法は知覚や予知などではなく、精神干渉の魔法で『精神』に関わる魔法の使い手は『アカシック・レコード』と密接にリンクしてると言う仮説がある程だ。高い直感的洞察力を有している傾向があるし、四人が相談を終えたのは丁度その時だった。

「申し訳ありませんが、やはりこの部屋に皆さんを残しておく訳には参りません。魔法師であってもです。なので一緒について来て下さい」

言葉遣いは変わらないが、脅しのような感じをしたのは俺だけだろうか。

「ディック!」

新たな登場人物がこの一幕に急展開となった。金城一等兵が、声の主であるジョーに対していきなり発砲した。廊下側の壁に窓はないから当たったかどうかは分からんが、今の声は間違いなくジョーの声だな。

金城一等兵は、声をした方へアサルトライフルを乱射した。悲鳴が上げたのは、あの屑と家族の者だった。同じ『レフト・ブラッド』で、金城一等兵の仲間が室内へ銃口を向ける。俺は魔法を無力化する事で厚い壁にして放つ。

俺は問題ないが、穂波さんが起動式を展開後魔法式の構築を妨害する電波というよりサイオン波だ。これはキャストジャミングと言われたもんだが、シールドビットで防いでいる桜花と沙紀により銃撃は何とかなったがこれは不味いな。

4人の内の1人は、真鍮色の指輪をはめていた。本来だと深夜が、このジャミングにより苦しむはずだが、サイオン波による悪影響は出ないようにしてある。俺が渡したお守りの効果により、サイオン波を中和させる事が出来る。つまりサイオン波に対する抵抗力があるモノだ。

「ディック!アル!マーク!ベン!何故だっ?」

キャスト・ジャミングを無効化する防御膜を深夜達に纏わせてから、ジョーの怒鳴り声が聞こえる。弾は当たっていないようだが、俺からの狙撃も出来るが今はまだの様子。

「何故軍を裏切った!」

「ジョー。お前こそ何故、日本に義理立てする!」

一発ずつ発砲する合間に、アサルトライフルを一発ずつ撃つ。金城一等兵が怒鳴り返す。


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